2025/04/23 09:45
さあや

《日和佐ビール合同会社》新たに誕生したクラフトビール!
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麦芽やホップ、酵母に作り手の感性と土地の空気。じっくり時間をかけて育てられる一杯には、徳島の風土と想いがぎゅっと詰まっていた。さて、美波町に生まれたこのクラフトビール、どんな味わいだろう?
徳島の素材を使用し人と地域をつなげる
ヒワサビールゴウドウガイシャ/2025年1月オープン/海部郡美波町

▲醸造は岡山県で学んだ熊谷さん。イベントの出店や企画にも取り組んできた。
日和佐港近くにある旧廻船問屋「谷屋(たんにゃ)」を拠点に新たなクラフトビールが登場。その名は[HIWASA BEER]。作り手・熊谷さんの“土地への想い”がこもったビールである。
熊谷さんは宮城県出身。車で旅行(しかも一般道を通って!)をするのが趣味で、四国を一周した際に訪れた日和佐の景観を気に入り、いつか住みたいと思っていたと話す。当時は関東で仕事を続けていた熊谷さんだが「自分のこれからを考えるタイミングがあって、そのときにふと日和佐のことが思い浮かんだんです。調べてみるとおもしろそうな募集があって」とうれしそうに話す。2021年、美波町では「たんにゃ地ビール地域活性化プロジェクト」の担い手を募集していた。ものづくりが好き・ビールが好きな熊谷さんは迷わず応募し見事合格。地域おこし協力隊員として約3年間、起業ノウハウやビール醸造を学んだ。
現在販売しているのは『日和佐漁業』協力のもと、地下から汲み上げた海水を使った[Ocean Saison](700円)と、当時ご近所さんからもらった柚子を使って作った[YUZU IPA](700円)の2種類。今後は阿波晩茶や備長炭を使ったビールに挑戦したいと話す。「このビールが地域とつながるきっかけになってほしいと思っています。ビールに使われている素材が気になってその地を調べたり、行ってみようかなと思ったり。ビールは配送することもできるのでイベントなどで県外にも広げて行きたいです」。
2025年4月から、毎週土曜日(イベント出店時は休み)は『谷屋』でビールの販売・ちょこっと飲みをスタート。登録有形文化財に登録された荘厳な佇まいの屋敷でいただくビールは格別だろう。

▲柚子の香りが爽やかに広がる[YUZU IPA](写真左)と、後味に塩味が感じられさっぱりした[Ocean Saison](右)。
《日和佐ビール合同会社》のココスゴ!
●ビールラベルのデザインも熊谷さん自ら制作。
●[HIWASA BEER]のロゴにある波模様は谷屋にあった欄間の模様からインスパイアしたそう。

▲阿波藩内の南方廻船業の一拠点として近世中期より発達し、大阪や和歌山に木材や加工品を輸送していた廻船問屋『谷屋(たんにゃ)』。建築は明治3(1870)年頃。

▲『谷屋』の一角でビール販売とちょい飲みを開始!オープン日は『日和佐ビール合同会社』のInstagramをチェック。

▲サンゴを埋め込んだ土壁や模様が派手な障子など、家主の谷家は粋で派手好きだとうかがえる。

▲天井にあしらわれた龍の装飾も見ることができる。
日和佐ビール合同会社
- 住所/ 海部郡美波町日和佐浦184
- 電話/-
- 営業時間/11:00~17:00
- 定休日/月、火、水、木、金、日、祝日 その他休業日/イベント出店時は休み
- 駐車場/4台