《勝浦郡／お食事処 ふくろう亭》こんなところに！？　定食が絶品の店。ふわっとジューシーなお肉にファン多し！

お食事処 ふくろう亭／勝浦郡勝浦町

採算度外視の［とんかつ定食］。ご飯、みそ汁、サラダ付き。

ズラッと並んだランチメニューを目で追っていくと、「安い」の二文字が脳裏にうかびます。「安くてウマい」と評判の『ふくろう亭』は、役場や近所の人たちに愛されて今年で6年目をむかえました。



何がいいのか分からずメニューとにらめっこしていると「どれもウマいんやけど、一番ようけ出るんはとんかつやな」とご主人。その一言で、今回は［とんかつ定食］を注文！

粗めの生パン粉を使った衣をまとっており、ふわっとした食感がまず口の中にやってきた後、お肉のジューシーなうま味が口の中をかけめぐります。この味の秘密は使用しているお肉にあり。やわらかくうま味が多いバラ肉を厚切りにし、とんかつに仕上げているのです。

ソースをちょっとつけて肉の味を口に広げたあと、白ご飯をほおばる…。ちょっとみそ汁を飲んで、白ご飯で味をリセット。そしてとんかつを口に運ぶ。これが黄金ルーティン！！　たまにからしをつけて味の変化を楽しむのもおすすめ。

このジューシーなとんかつの虜になった人は数知れず。同様のとんかつを使用したカツカレーも人気ランキングトップ3に入るという。よく出る人気メニューを聞くと「カレーもからあげもおいしいでよ」と顔をほころばせながら答えてくれました。



メニューには肉も魚もあるので、何を選ぶかはあなた次第。食べる人の胃の大きさにあわせて普通・大盛り・特盛りが選べるのもうれしいポイントです。大盛りを選ぶとご飯が大盛りに。特盛りを選ぶとご飯が大盛り＆おかずも大盛りになります。食べ切れなかった分は持ち帰りOKなので、その日の夜ご飯にする人も多いのだとか。

勝浦の旧道にたたずむ、常連が集う憩いの場

アメリカでの料理人歴20年の持ち主。軽妙なトークで会話もはずみます。

アメリカに渡って20年。料理人としてアメリカで和食レストランを経験した、店主の溝内さん。高齢になる両親のことや自身の老後を考え、地元の勝浦町にUターンしたそうです。地元の人が飲み食いできる場所が減っていた現状に寂しさを感じ、これまでの経験をいかして『ふくろう亭』をオープン。集える場所を創り上げ、地域のにぎわいづくりを目指しているといいます。

すりガラスの扉を開ければ、昔ながらの雰囲気が広がります。

常連さんが集う店なので、初めての人は敷居が高いと感じるかもしれませんが、どんな人でもウェルカムなのが『ふくろう亭』。１人で行ってもカウンターに座れば、超フレンドリーな溝内さんが話しかけてくれ、そこからトークの輪が広がっていきます。ひとたび行けば、もうあなたも『ふくろう亭』の一員です！

店の看板ふくろうちゃん（木彫り）。

※この記事は、2019年10月号Geenで掲載した内容です。