2022/02/07 12:47
しげさん
【ダイバーシティとくしま実装事業2021】外国人の就労支援と多文化共生の推進 オンラインミーティング事後報告レポート
人と人をつなぐダイバーシティ社会の実現 ~国籍や文化の違いを超えて~
去る、令和4年1月28日(金)徳島県内の企業・団体、及び国際交流団体の方々と「外国人の就労支援と多文化共生の推進」について情報共有し、外国人の就労やダイバーシティ社会の実現について理解を深めることを目的としたオンラインセミナーを約28名に参加いただき開催しました。
今回は、そのオンラインセミナーの事後レポートを紹介させていただくのですが、まずは今回の根幹となるテーマ、“ダイバーシティ”についておさらいします。
ダイバーシティ
日本語で「多様性」と訳され、この「多様性」には性別、年齢、人種や国籍、障がいの有無、性的指向、宗教・信条、価値観などだけでなく、キャリアや経験、働き方などの多様性も含みます。
そして、「ダイバーシティ(多様性)」な人材を生かし、その能力を最大限に発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげる企業マネジメントのアプローチ手法のことを
"ダイバーシティ経営"と言います。
外国人の就労支援と多文化共生の推進について考える
『ダイバーシティとくしま実装事業2021』で第二回目のテーマとなったのが、外国人の就労支援と多文化共生の推進。
まずは、主催である徳島県ダイバーシティ推進課 課長からの挨拶、つづいて徳島県ダイバーシティ推進課から「徳島県の外国人就労状況・外国人交流活動」について説明がありました。
さのはるかさんによって、徳島県ダイバーシティー課の発表内容がグラフィックレコードに
そして、ゲストスピーカーの登壇。
お話いただいたゲストスピーカーは、徳島県労働者福祉協議会 常務理事 兼松文子さん、徳島県国際交流協会 国際交流・協力シニアコーディネーター 野水祥子さん。
トップバッターは『徳島県労働者福祉協議会』常務理事 兼松文子さん
『徳島県労働者福祉協議会』常務理事 兼松文子[かねまつ ふみこ]さん
兼松文子さんは外国人の就労・社会参加促進のための講座や職業訓練を実施し、「日本一、外国人が活躍する徳島」をめざし、多様性を受け入れて生かす職場や地域社会のあり方を発信。日本語支援団体「JTMとくしま日本語ネットワーク」代表も担っています。
そんな兼松さんからは、外国人の人たちが日本で就労するために必要なことが学べる、さまざまな講座や支援について教えていただきました。
さのはるかさんによって、ゲストスピーカー兼松さんの発表内容がグラフィックレコードに
つづいては、『徳島県国際交流協会』 国際交流・協力シニアコーディネーター 野水祥子さん
『徳島県国際交流協会』 国際交流・協力シニアコーディネーター 野水祥子[のみず しょうこ]さん
野水祥子さんは、在留外国人との異文化理解や多文化共生社会の推進に携わって20数年。日本語教室や各種事業、相談業務等に関わってきました。今後、日本社会を支える外国人が増加していく中で、多様性を受け入れる社会や人の心の土壌が大切との想いを持ち活動されています。
野水さんには、外国人の人たちと共に生活するために。「徳島に住む外国人の人たちがお客さんではなく、地域の一員として受け入れられる社会」の実現に向けての取り組みなどを紹介いただきました。
さのはるかさんによって、ゲストスピーカー野水さんの発表内容がグラフィックレコードに
サポートいただいたのはこのお二人
ファシリテーター
大阪成蹊大学 経営学部 経営学科 公共政策コース 准教授・佐野 淳也さん
ミーティングの進行、参加者の議論や発表が円滑に取り行われるようにサポートいただきました。
佐野 淳也さん(大阪成蹊大学 経営学部 経営学科 公共政策コース 准教授) 1971年、徳島市生まれ。 法政大学大学院公共政策研究科博士後期課程満期退学、博士(ソーシャル・イノベーション) 阪神淡路大震災での被災地支援NPO、国際環境NGOスタッフ、東京学芸大学環境学習研究員、 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科准教授、徳島大学地域創生センター助教、 同志社大学政策学部准教授など経て現在に至る。
グラフィックレコーダー・さのはるかさん
オンラインミーティングの対話内容は、グラフィックレコーディングにより、イラストと文字で記録。情報を整理し、可視化していただきました。
さのはるかさん イラストで通訳するグラフィッカー。 会議やワークショップなどの、対話や議論を絵と文字で可視化する「グラフィックレコーディング」を行う。 USANET合同会社 代表
グループワークを実施し、参加者が意見を交換
ゲストスピーカーによる講演終了後に、運営、ゲストスピーカー、参加者が5つのグループに分かれてグループワークを行いました。
グループワークのテーマは2つ
●「外国人の就労支援と多文化共生 」に向けて実現したい未来や解決したい課題は何ですか?
●実現したい未来に向けて乗り越えたい課題や起こしたいアクションは何ですか?
この2つのテーマについて、『jamboard』というツールを用いて、付箋ミーティングの要領で、参加者が各々の立場や経験を踏まえて活発に意見を交換し、チームごとに発表を行いました。
さのはるかさんによって、グループワーク①の内容がグラフィックレコードに
さのはるかさんによって、グループワーク②の内容がグラフィックレコードに
最後は参加者揃って記念写真!!
ダイバーシティ経営は社会貢献ではなく、企業経営にとって有益な選択であること。みんなが笑顔で幸せに暮らせる社会を作ろう!
今回のオンラインミーティングに運営の一人として参加し、改めて自分自身が知らなかったこと、知っておかなければならないこと、伝えなければいけないことを再認識することができました。
みなさんにも、『知ること』から一緒にはじめませんか?