人物あわわの絵本
2025/08/25 16:45
がんも
【インタビュー/絵本作家・サトシンさん】4年ぶりに徳島へ!夏休みイベントレポ&インタビュー

【インタビュー/絵本作家・サトシンさん】4年ぶりに徳島へ!夏休みイベントレポ&インタビュー

あわわの絵本「かけだしたイス」「おとなからきみへ」を手がけた絵本作家・サトシンさんが、4年ぶりに徳島へ!!

【インタビュー/絵本作家・サトシンさん】4年ぶりに徳島へ!夏休みイベントレポ&インタビュー


プロフィール
 新潟県出身。広告制作会社勤務、専業主夫、フリーのコピーライターを経て絵本作家に。主な絵本の作品は「うんこ!」、「わたしはあかねこ」(ともに西村敏雄・絵)/文溪堂)「かけだしたイス」(ドーリー・絵/あわわ・制作/主婦の友社・販売)「おとなからきみへ」(羽尻利門・絵/あわわ・制作/主婦の友社・販売)など多数。「うんこ!」で第1回リブロ絵本大賞、第3回MOE絵本屋さん大賞、第5回書店員が選ぶ絵本大賞受賞。「わたしはあかねこ」で第6回ようちえん絵本大賞受賞。東海大学・大垣女子短期大学客員教授。


【インタビュー/絵本作家・サトシンさん】4年ぶりに徳島へ!夏休みイベントレポ&インタビュー

▲『平惣徳島店』で7月30日(水)に開催されたサマーイベント「サトシンさんと!夏休みゆるゆる絵本会」。お客さんと会話を楽しみながら、ゆる~く行われたイベントはたくさんの笑顔があふれたひとときでした。


広告業界の第一線でコピーライターとして活躍しながらも、「本当に心からの表現をしたい」という思いを抱き、45歳で絵本作家へと転身した異色の経歴をもつサトシンさん。独特のユーモアと深みが魅力の作品に、子どもだけでなく大人までも惹きつけられます。

久々の来徳ということで、改めて、サトシンさんの絵本への情熱や作品に込めるメッセージについてお話をうかがいました!


■絵本作家・サトシンさんにインタビュー



――コピーライターとして活躍されていたとのことですが、絵本作家への転身はどのようなきっかけがあったのでしょうか?

コピーライターはクリエイターと呼ばれることもありますが、ボクの考えるクリエイティブな仕事、つまり“心の中の思いを表現する仕事”とは少し違うと感じていました。そんな中、絵本的な手法でCMを考える仕事の機会があり、そこで「絵本の世界なら思っていることを何でも表現できる」と気づいたんですよね。それが45歳くらいの時で、この年齢がラストチャンスだと思いました。肉体的にも精神的にも、新しいことを始めるにはここが最後のタイミングだと。一気に広告の仕事を辞めて、絵本に人生をかけようと決意したんです。

【インタビュー/絵本作家・サトシンさん】4年ぶりに徳島へ!夏休みイベントレポ&インタビュー


――サトシンさんの絵本は、時に感動的でありながら、時には純粋に笑いを誘うようなユニークな作品が多いと感じます。

絵本は、感動も笑いも驚きも“何でもできる”表現媒体だと思っています。世間では、絵本はためになるもの、役に立つものというイメージが強いと思うんですが、ボクはそうではないと考えていて…例えるなら「駄菓子」のようなもの。

ガムやチョコだとかね、大人は「栄養がない」とか「虫歯になる」と言うんだけど、子供にとっては嫌なことを忘れさせてくれたり、ウキウキと元気になったりする力がありますよね。ためになる、役に立つ…ということに縛られると、純粋に楽しむことができない。栄養がなくても心から楽しめる「心のごちそう」としての絵本も必要だと思うんです。なので、役に立たないけど笑える、ということを大切にしていて、それが僕の特徴にもなっているんです。子供たちはそういう作品に信頼感を持ってくれますね。


——具体的に、作品のアイデアはどこから生まれるのでしょうか?


着想はいろいろですよ。日々の出来事や友だちとの会話だったり、魅力的なキャラを思いついたりです。大きなテーマは考えないようにしてるんだけど、結果的に作品には「自分の人生を自分の色で切り開く面白さ」「自己肯定感」「多様性を認める」といったようなメッセージが込められていることが多いですね。

というのも、ボクの実体験でいうと、ボクは子供のころ、面白いことを思いつくと頭の中で想像が広がって、授業中に独り言をしゃべって先生に怒られることが多かったんですよね~。先生には『ダメなところ』だと言われ続けてきましたが…実は「想像で楽しむこと」こそが自分の良いところだなって自覚してる。自分のことを好きだからこそ、その「好き」を信じて進んだ結果、絵本という一番得意だと思えるものに出会えたってわけで、そういうことが反映されていますよね。

【インタビュー/絵本作家・サトシンさん】4年ぶりに徳島へ!夏休みイベントレポ&インタビュー

▲応援に駆けつけてくれた絵本作家・画家の羽尻利門さんも登場。二人のタッグから生まれた数々の作品を紹介中。


——面白い展開の仕掛けやメッセージ性、本当に魅力的な作品ばかりです。私も含め、たくさんの親子を楽しませてくれていると感じます!

読み聞かせについては、読み手は絵本の魅力を壊さないように「黒子であるべき」という考え方があるんですけど、ボクはちょっと違うと思うんですよ。人間って怒るし、泣くし、笑う。その感情をなくすのは不自然でしょ?あとはね、大好きな家族や先生が感情を抑えるのではなく、一緒になって楽しんで読んでくれることこそが大切なんじゃないかな。


——子どもたちに一番伝えたいことはなんですか?

ボクは、子供たちに「大人って面白いよ」と伝えたい。今の子供たちは「大人になりたくない」と思っていることが多いと感じるんですよね。それは、大人が夢や希望を持っていないように見えるからだと思うんですよ。

【インタビュー/絵本作家・サトシンさん】4年ぶりに徳島へ!夏休みイベントレポ&インタビュー

だからこんな変な恰好して、面白く生きる姿を見せて、子どもたちに「こんな生き方もあるんだ」と思ってもらえたらいいな。それから、今の子は「無理」ってすぐ言うんだよね。もっと好きなことを見つけて挑戦して、失敗したって素敵なことをいっぱい学べるはずなのに。絵本の中でもしっかり伝えていきたいですね。


ーーありがとうございます!最後に、子育てに奮闘しているパパママたちにメッセージを!

子育てに正解も不正解もないと思うんですけど、親御さんが自分の好きなことをやりながら、自信を持って胸を張っていてほしい。あと、殻に閉じこもるんじゃなくて、地域の子育て支援とか一緒に頑張ってくれる人を信じて協力してもらうのがいいかなって思います!あとは、パパもしっかり子育てに参加するようにね。

【インタビュー/絵本作家・サトシンさん】4年ぶりに徳島へ!夏休みイベントレポ&インタビュー

超がつくほど“おもしろい大人”代表のサトシンさん!

あったかいお話やほほえましいイベントを通じて、心の栄養をたっぷりいただきました。また「あわわの絵本」もつくってくださいね♪



2025年の新作絵本


【インタビュー/絵本作家・サトシンさん】4年ぶりに徳島へ!夏休みイベントレポ&インタビュー

『はやくねないとたいへんだ!』
1,430円
●作/サトシン
●絵/中谷靖彦
●出版社/教育画劇


あわわの絵本

【インタビュー/絵本作家・サトシンさん】4年ぶりに徳島へ!夏休みイベントレポ&インタビュー

『かけだしたイス』
1,540円
●作/サトシン
●絵/ドーリー
●発行/あわわ
●発売/主婦の友社

【インタビュー/絵本作家・サトシンさん】4年ぶりに徳島へ!夏休みイベントレポ&インタビュー

『おとなからきみへ』
1,760円
●作/サトシン
●絵/羽尻利門
●発行/あわわ
●発売/主婦の友社



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