2019/12/20 17:32
あわわ編集部
徳島で見つけた未来の偉人! 徳島異人列伝#002 漫画家・吉崎人間
今はまだ他の人とちょっと違う異人。
だがしかし!いずれ徳島を代表する偉人になるであろう、
そんな才能あふれる人たちを紹介する・・・
それが、徳島異人列伝!
ゲスト紹介の前に、まずはこちらの漫画をご覧あれ。
いやいや、絶対この後なにか起こるやん・・・。
絶対赤ちゃんが普通じゃないパターン!!!
Twitterを舞台に、独特なイラストで描く恐怖話の数々・・・。
この作品を生み出しているのは、徳島在住の漫画家・吉崎人間さん!
フォロワーを見ると、全国的に活躍している漫画家さんもチラホラ。
吉崎人間ワールドにハマる人続出⁉
というわけで記念すべき第2回目のゲストは、
漫画家・吉崎人間!
[PROFILE]徳島が生んだ生粋のモラリスト漫画家。禁忌と侵犯をテーマにグロく汚く美しい漫画をツイッターにて公開。いつだって笑顔を忘れないオーバーサーティーの変態野郎。
! CAUTION ! ※今回の記事には、ショッキングな表現やイラストが登場します! 恐怖系・不条理系が苦手な人は、下記のリンクから楽しい記事に飛びましょう♡ ●《香港ディズニー特集》徳島から意外と近い! 香港ディズニーでクリスマス ●《イベントレポート》女子必見! 心ときめく器がたくさん『大谷焼窯まつり2019』 |
キムソン
「吉崎人間先生の作品、いつも楽しませていただいております!」
吉崎人間
「楽しんでくれて何よりでございます。嬉しくて全裸で小刻みなステップを踏みたい衝動に駆られておりますが、ここはぐっと堪えてみます。だって大人ですもの。ええ。」
キムソン
「それはそうと、なんで頭にパンを乗せてるんですか??」
吉崎人間
「どうやら誤解が生じているみたいですね。私は頭にパンを乗せているのではありません、パンから私が生えているのです。よって私はパンです。」
キムソン
「パン・・・・・。 そ、それでは色々お聞きしていきます! 漫画を描き始めたのはいつからなんですか?」
吉崎人間
「漫画は一年くらい前からですねぇ。まぁ以前から暇つぶしに絵は描いてましたね。主に死体ですけどね。」
キムソン
「死体・・・。ちなみに漫画をTwitterに投稿し始めたのはどういった経緯で?
吉崎人間
「噂によれば、バズるとデビューが出来て大金を手にする事が出来るというような事を耳にしたものですから。まぁそういう成り行きで極めて不純な動機であるという謗りは免れることはできません。あ、けど実際やってみると私がバズることは不可能であり不可避な事態なのだと認識いたしました! 」
記念すべきTwitter投稿1回目の漫画。
ちなみに2回目の投稿。自撮り文化の揶揄?
キムソン
「初期の作品は、今とは違ってシュールな感じですね 」
吉崎人間
「そうですねぇ。最初はシュルレアリスム的な漫画を描こうとしましたが、死ぬほど面白くなかったんでやめました。そして路線を変更して今に至りますが、今現在も死ぬほど面白くないので目も当てられない事態であるということは周知の事実でありましょう。」
キムソン
「不思議なタッチですが、絵はどこで学ばれたんですか?」
吉崎人間
「独学ですねぇ。デッサンの本とかクロッキーの本とかいわゆる参考書など買ってそれこそ真面目に描いてましたよね、主に死体ですけどね。」
キムソン
「また死体・・・ 好きな作品、影響を受けたものを教えてください。」
吉崎人間
「そうですねぇ、死が滲み出してる作品は好きですねぇ。ユルグブットゲライト監督の『死の王』とかね。月曜から日曜まで色んな人がただ自殺するだけの映画で別に面白いわけじゃないんですけどね、ああいう感じで淡々とした暴力と死が描かれてるの好きですね。」
キムソン
「ユ、ユルグ・・・? 漫画だと、どんな作品がお好みですか?」
吉崎人間
「御茶漬海苔先生の『始発電車』って作品もいいですね。女学生が通学の電車の中で狂った男に殺されるってだけの話です。とにかく道理に叶ってるのが気に食わないのかもしれないですね、善悪なんて置き去りにして、ゴロゴロ人が死ぬみたいな無意味で無味な味気ない死が好みなんでしょうねぇ。ええ。」
キムソン
「変態だ・・・」
世界観の秘密は・・・キャラの息の根を止める!?世界観の秘密は・・・キャラの息の根を止める!?
キムソン
「漫画やイラストを描くときの手順を教えてください。」
吉崎人間
「そうですね、右手にペンを持って、線を引く、ですね。」
キムソン
「シンプル・・・。作品作りで注意していることは?」
吉崎人間
「眠らない事。」
キムソン
「・・・。画材はなにを使って制作していますか?」
吉崎人間
「iPadですね。それもプロですね。Macだって持ってます。アップルの技術を結集して死体を描いております。ジョブズもきっと喜んでくれてると思います。」
キムソン
「・・・。こだわっているポイントは?」
吉崎人間
「キャラクターの息の根を止めることですかね。絶対に生かさないし、100パー殺します。」
キムソン
「もうイヤ・・・」
とはいえ、こういったアートな作品も生み出す吉崎人間先生。
汚い世界を美しく!漫画に込めた思い汚い世界を美しく!漫画に込めた思い
キムソン
「色々お話を聞いていくと、やっぱり独特な感性をお持ちですよね。その世界観を構築する秘密って、なんでしょうか?」
吉崎人間
「クソみたいな人生を送ることじゃないですか。そうするとクソみたいな作品ができます。」
キムソン
「じ、人生を賭けてるんですね・・・。自分の作品の中で、一番気に入っている作品は?」
吉崎人間
「皆無ですね。もし自分の作品が擬人化されて夜道歩いてたらすかさず膝蹴り入れますよ。」
キムソン
「やめてあげて。吉崎人間先生が表現したいこと、それはなんでしょう?
吉崎人間
「例えば、道端に犬の排泄物が投棄されているのをよく目にすると思います。」
キムソン
「なになに?なんの話?」
吉崎人間
「その時点ではただの排泄物であり、唾棄されるような不愉快なものですよね。しかしそれを手に取り、家に持ち帰り、フライパンでフランベやソテーを施し、彩り野菜を添えて食卓に並べてみましょう。道端で物憂げに唾棄されていた排泄物が、フォトジェニックも甚だしい料理へと変貌を遂げるわけですよ。」
キムソン
「おまわりさーん、ここに変態がいまーーーーーす!!」
吉崎人間
「何が言いたいかといえば、美しいものを美しく描くのではなく、汚くて疎ましい汚物を美しく描きたいのです。けどどれだけ見繕っても中身はクソですけどね。
キムソン
「なんかかっこよくまとめた・・・」
終始、ウソか本気かわからない回答連発で、
まるで煙に巻かれたようなインタビューでした。
吉崎人間の伝えたいこと、そして本質はいったいなんなのか・・・。
次々に生み出される作品を自分自身の眼にしっかりと焼きつけながら、
考えてみましょう。
きっと、あなただけの答えが見えてくるはず!
なんと今回、吉崎人間先生があわわをテーマにした漫画を書き下ろしてくれました!
いったい、どんな作品なのか・・・
怖いけど・・・心して読んでみよう!!
キムソン
「これ・・・どんな思いで描いてくれたんですか・・・?」
吉崎人間「描いてません!」
キムソン
「・・・。Twitterでは、紹介した以外の漫画・イラストも公開中! 気になったあなたは、ぜひぜひチェックしてみてね!」
吉崎人間
「責任はとりません!」
Twitter @zakiningen