2020/06/03 09:39
あわわ編集部
《エストマーケット/海部郡牟岐町》海部郡で愛される手作り豆腐
皆さんにとっていいスーパーの条件
とは何でしょう?
●品ぞろえが充実していること
●良質なものが安く売られていること
などなど…。
いろいろな項目が浮かびますが、
何より
地域で愛されていること が
必須なのではないでしょうか。
日々の生活に大きな楽しみを提供してくれる
スーパーマーケット。
その 個性を生かした店づくり や笑顔こぼれる接客、家族経営のアットホームな雰囲気など、
地元の人々に愛される理由を探ってみました!
・《百萬堂/徳島市佐古二番町》
・《スーパーなかはら/徳島市丈六町》
・《フードショップふじむら/美馬市脇町》
・《フードセンター杉屋/勝浦郡勝浦町》
・《ショッピング大黒/海部郡海陽町》
エストマーケット /海部郡牟岐町
この店長豆腐と弁当の両刀使い
『エストマーケット』の店長・木村さんのもう一つの顔。それは、美波町で80年以上続いてきた豆腐屋さんの4代目という一面です。豆腐屋さんなのは奥さんの実家で、木村さんは16年前に神戸から一家で美波町に移住し、家業を受け継いだそうです。
▲美波町の桜町商店街にある小さな豆腐工房。スーパーで販売する豆腐のほかに、国産大豆100% の豆腐も作っており、こちらは『道の駅 日和佐』で販売している。
神戸に住んでいた時の職業は靴のデザイナー。今とはかけ離れた世界にいたわけですが、豆腐屋に転身することに大きな抵抗はなかったそう。
「ものを作ること自体が好きなんです。靴のデザインも豆腐も根本的な部分はものづくりなんでね」と木村さん。
▲毎朝木村さんが手作りする[もめんとうふ](98 円※税抜)。毎月第2水曜は50円の大特価に!
とはいえ、ゼロから豆腐作りを学ぶのは大変なことのほうが多かったそう。
「機械の使い方や基本的な作り方は習ったけど、そこから先はマニュアルなし。その日の気温や湿度によって味が変わってくるし、自分の感覚だけで作らなあかんところが難しい。豆腐を作り始めて15年になるけど、まだまだ改善できるところがあるな、と感じています」と話してくれました。
どんな時でも変わらずいいものを作り続けることの難しさもあるけれど「おいしい」と言ってくれるお客さんのために腕を磨く毎日だそうです。
▲木村さんが作る豆腐が、黄金色の厚揚げへと大変身。ゆっくり時間をかけて水抜きをするのがおいしさの秘密。
木村さんの手作り木綿豆腐は、自身が経営するスーパーマーケットでも販売しており、そのほか厚揚げや油揚げなども販売。
牟岐町の海辺の住宅街にある同店にはお年寄りが多く訪れるため、やわらかめに作っているのだそう。固い田舎豆腐のイメージとは違い、ふわっとした口触りで食べやすいですよ。
▲新鮮な野菜や鮮魚も販売。地域住民にとっては家の近くにある便利なスーパーなのだ。
豆腐というのは日々の食卓の中であると便利な万能商品で、買う機会も多いですよね。そのため、家計の負担にならないようにできるだけ安く提供することも心がけているとのこと。
そんな優しさにあふれる商品は豆腐のみならず、お弁当や総菜にも反映されています。
▲朝は豆腐屋さんだが、昼前にはお弁当屋さんの顔になる木村さん。配達もしているそうで、手際よく詰めてさっそうと出かけていく。
自炊がおっくうだという住民の健康も考えた先にたどり着いたのがこれらで、開店当初は少なかった手作りおかずの種類を徐々に増やし、今年から始めた試みで木村さん自らが手がけるお弁当を販売開始。
スーパーとしての年月は浅いが、同店の未来は輝いているようです!
ポイントカード/有(無料)
特売日/なし
総菜割引/18:30ごろ
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※この記事は、2020年GEEN5月号で掲載した内容です。
エストマーケット
- 住所/ 海部郡牟岐町大字牟岐浦宮ノ本 195
- 電話/0884-72-2202
- 営業時間/9:30~19:30
- 定休日/ 不定休
- 駐車場/ 8台