【閉店】《百萬堂／徳島市佐古二番町》安いだけじゃない！気が利いた品ぞろえにも大興奮

百萬堂（ひゃくまんどう） ／徳島市佐古二番町

八百屋としてスタートしたのが60年以上前。その何年後かには肉・魚、手作り総菜を扱うスーパーマーケットに。当時から安かったそうですが、これだけ評判となるのは、良質なのにびっくりするほど安価だから。

▲美しいマグロは1 本で仕入れる。冷凍を一切使わないというこだわりにも感服。

また、すごいのはどれが安いってことじゃなく全部が安いこと。例に挙げるなら、ツヤのある新鮮マグロは一本で仕入れて店内でさばき、なんと100グラム百円。この価格を実現できるのは、早朝から市場に行き、セリで商品を購入するスタッフ・藤岡さんの手腕あってのことでしょう。

▲チラシには藤岡さんの気になる言葉をピックアップしてタイトルに。ドキリとする言葉もあるのでぜひ読んでみて。

今が旬のいちごは夕方には売り切るほどの量を計算して仕入れ、次の朝にはまた新鮮ないちごを並べることにより、安いだけでなく質の良さもキープ。こうした努力が前述の好評判を生むのです。

▲活気のある店内放送でお得情報が響き渡ると、心なしかどのお客さんも口角が上がる。

そして、その日の特売商品はすべて店内放送で教えてくれます。この担当も藤岡さんで、小学校の運動会でよく聞くかき立てられるような曲にのせ、キレのいい美声で「大奉仕です！」と言われると買わずにはいられません！

さらに、こちらが楽しいのはかゆいところに手が届くような絶妙な品ぞろえ。決して広い店ではないのに「お、こんなものもある！」を必ず体験することができるんです♪

▲どの商品もお買い得なので、お客さんがどれにしようかと迷う姿が多くみられた。

藤岡さんが「特に仕入れに力を入れている」と語る魚の種類の多さも特筆ものですが、ふと目をやると「アワビがある！」「サバが丸ごと売られている！」「えっ、高足ガニがいる！」と驚きの連続。

▲高足ガニはほぼ毎日仕入れているそう。いるだけで売り場の華やかさもアップ！

店をぐるりと巡るだけでおもしろい発見がたくさんあり、宝探しをしているような気分になってきます。

これだけ愉快な店なのだから遠方からのお客もさぞ多いのだろうと予測していたら、やっぱり高知県からも足を延ばす常連さんがいるとのこと。

▲手作り弁当は各250円（税抜）。取材時は肉じゃが弁当、すきやき弁当、焼肉弁当などが並んでいた。

「安いけど良い物、を追求していきたいですね」と藤岡さん。このモットーを持ち続ける店である限り、お客さんの数はこれからも右肩上がりに違いない！

▲［ガツ飯］と名付けられたお弁当は名前通りガッツリしたボリューム。399 円（税抜）て、お得すぎる…。

ポイントカード／なし
特売日／水・土曜
総菜割引／不定

※この記事は、2020年GEEN5月号で掲載した内容です。