郷土料理
2020/04/05 12:20
あわわ編集部

徳島のお母さんに聞く!ふるさとごはんのレシピ③はんごろし(あんこもち)・ホウハン・そこ豆のかきまぜ

電子レンジなどの家電や便利調味料のおかげで、料理が手軽にできるようになってきていますね。だわわは「肉じゃが 簡単」「生姜焼き 時短」などでレシピを探し、手間がかからない料理ばかり作る毎日です。だって簡単レシピでも普段食べるには十分なんだもん。

一方で、普段作るのにはちょっとエネルギーがいるけど、地元で受け継がれている郷土料理の味も失われて欲しくないなという気持ちもあります。

徳島県内であっても、地域が違えば昔から食べているものもそれぞれ。母から子へ受け継いだ郷土料理に一番詳しいのは各地のお母さんたち。その地方の旬食材を使った料理、秘伝のレシピまで教えてもらいました♪

「懐かしのあの味は、こんなに手間暇かけた料理だったんだ!」という発見もよし。「これなら家でもできそう」と徳島の味をお家で再現するもよし。レシピから徳島の郷土料理に触れてみませんか

ふるさとご飯レシピ
①いりめし・でんぶ・ゆこう
②島そうめん・山菜のおこわ・ちりめんのすまし汁
③はんごろし(あんこもち)・ホウハン・そこ豆のかきまぜ

はんごろし(あんこもち)


徳島のお母さんに聞く!ふるさとごはんのレシピ③はんごろし(あんこもち)・ホウハン・そこ豆のかきまぜ

昔からお彼岸のお供え物として作り、作り方や隠し味は手伝いながら覚えるのだそう。半分だけ米をつぶすから“はんごろし”。

この地域では”あんこもち”とも呼ぶ。もち米とたっぷりのヨモギを混ぜ、ほんのりと塩味に。ささげと小豆を炊いた自家製あんこの甘さと塩っけが絶妙で何個でも食べられそう。

【材料】(10個分)

もち米…2合
小豆…20g
ささげ…60g
砂糖…70g
ヨモギ…60g
塩…適量
きな粉…適量

【作り方】

①  ボウルに水洗いした小豆とささげ、豆の3倍の水を入れて一晩寝かせておく。
  ①の水を切りさっと洗ったら鍋に豆、豆の2倍の水を入れて沸騰させる。沸騰したら弱火にしてあくを取りながら1時間ほど炊く。
  豆の皮が割れてきたらざるにあげ、水気を切ってミキサーにかける。
  さらしの袋につぶれた豆を入れ、しっかり水気を絞ったら鍋に移し、砂糖と水を少しずつ加えながら煮る。
  塩を少量入れて炊いたもち米にゆでたヨモギを加え、もち米をつぶしていく。塩気が足りなければ調節。
  ④のあんこを小さく丸めて餅で包み、きな粉をまぶしたら完成。

教えてくれた人
JAかいふ赤松女性部

徳島のお母さんに聞く!ふるさとごはんのレシピ③はんごろし(あんこもち)・ホウハン・そこ豆のかきまぜ

JAかいふ日和佐支所で開催される青空市にて、毎月第1・第3土曜に手作りの[あんこもち]を販売。20年以上青空市に出店し、ファンも多いなつかしの味。集まって和気あいあいと作るのも楽しみの一つ。5個入450円、3個入/300円

●問い合わせは0884-72-3511(JAかいふ農業協同組合)

ホウハン


徳島のお母さんに聞く!ふるさとごはんのレシピ③はんごろし(あんこもち)・ホウハン・そこ豆のかきまぜ

百年以上前からつるぎ町一宇に伝わる料理。山間部で米が手に入らなかった時代、麦などの雑穀をそば米汁に入れていたが、現在は米と麦を混ぜたものをのせるのが主流。

プチプチとしたそば米と、ふっくらした米、もっちりとした麦の食感が代わる代わる顔を出すのが楽しい。

【材料】(2人分)

米…1/2合
そば米…10g
丸麦…10g
いりこだし…400ml
しょうゆ…少々
ニンジン…10g
大根…20g
油揚げ…10g
鶏肉…10g
ちくわ…20g
干しいたけ…10g

【作り方】

  米をとぎ、丸麦と合わせて炊飯器で炊く。
  ニンジンと大根、油揚げを3cm程度の細切りにし、ちくわ、鶏肉、水でもどした干しいたけを食べやすい大きさに切る。
  いりこでとっただしに、干ししいたけ、ニンジン、大根、鶏肉を入れて煮る。具がやわらかくなったら油揚げ、ちくわを入れて数分煮る。
  そば米を別の鍋で煮たら、③に入れる。
  ①が炊けたら、④のうえにのせる。

教えてくれた人
赤松加工組合

徳島のお母さんに聞く!ふるさとごはんのレシピ③はんごろし(あんこもち)・ホウハン・そこ豆のかきまぜ

平成7年に一宇エリアのお母さんたちが発足させ、現在は主に7人が活動中。『しゃくなげ産直市』で毎週日曜に野菜やみそ、[貞之亟団子(さだのじょうだんご)]といった地域の特産品を販売するほか、イベントでそば米汁を販売することも。

●問い合わせは090-5148-8448(上家さん)

そこ豆のかきまぜ


徳島のお母さんに聞く!ふるさとごはんのレシピ③はんごろし(あんこもち)・ホウハン・そこ豆のかきまぜ

海陽町で育った底(そこ)豆(=落花生)や具材をたっぷり混ぜたちらし寿司。地中で育つことから同町では“そこ豆”と呼ぶのだそう。

ハレの日に食べる家庭料理で、それぞれの家で少しずつ味が異なる。ゆずの香りが利いた酢飯と所々に顔を出すゆでたそこ豆のアクセントが楽しい。

【材料】(2人分)

ご飯…160g
そこ豆…14g
錦糸卵…20g
ニンジン…20g
ちくわ…10g

干ししいたけ…2g
高野豆腐…3g
ザラメ…12g
酒…小さじ1/2
みりん…小さじ1/2
砂糖…大さじ1
塩…少々

切り干し大根…3g
乾燥ひじき…1.4g
いりこのだし汁…100ml
ゆず酢…小さじ1
焼き魚…1.8g
さやえんどう…10g

うすくちしょうゆ…大さじ1と1/3

【作り方】

  干しいたけ・切り干し大根・高野豆腐・乾燥ひじきを水に戻しておく。
  前日から水につけておいたそこ豆を茹でこぼし、やわらかくなったら砂糖、うすくちしょうゆ(大さじ1)を入れて甘辛く煮る。
  いりこは半時間ほど水に浸ける。火にかけてだし汁をとり、そこ豆以外の具をいれてひと煮立ちさせたら、ザラメ・みりん・酒・残りのうすくちしょうゆを入れる。
  焼き魚にゆず酢を混ぜ合わせて合わせ酢を作り、10分ほど置いて味をなじませる。
  ご飯に④を加えて酢飯を作り、砂糖と塩を加えて味を調節する。
  酢飯にひじきの五目煮、そこ豆を加えてざっくりと切るように混ぜていく。
⑦  湯がいたさやえんどうと錦糸卵を上から散らす。

教えてくれた人
NPO法人 あったかいよう

徳島のお母さんに聞く!ふるさとごはんのレシピ③はんごろし(あんこもち)・ホウハン・そこ豆のかきまぜ

「海陽町の未来をより良いものへ」という地域住民の想いから結成された。メンバーは約20名で、それぞれの得意分野を活かし、修学旅行生の民泊の受け入れやイベント開催、移住者サポートなどの多岐にわたる活動をしている。

●問い合わせは0804-70-1413(NPO法人 あったかいよう)

 

※この記事は、2020年Geen3月号で掲載した内容です。

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