2022/04/09 10:14
まっつん
【街ネタ】徳島にプロバスケットボールクラブを! Bリーグ(国内男子プロバスケットボールリーグ)参入を目指す『徳島ガンバロウズ』は今どうなっているのか!? 最新情報を取材
目次 [閉じる]
- 1 『徳島ガンバロウズオルト』発足! 6月から中国・四国・九州リーグに参戦!
- 2 「WHY BECAUSE(なぜ? なぜなら!)」がクラブを強く、日本を熱くする。地方から虎視眈々と狙う下克上
- 3 なぜクラブ名が「徳島ガンバロウズ」なのか?
- 4 今後はどうなる? 試合はいつから?
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2022年1月
電子書籍流通事業を展開している『株式会社メディアドゥ』の代表取締役社長 CEO藤田恭嗣(木頭村出身)さんが、徳島県初のBリーグ(国内男子プロバスケットボールリーグ)参入を目指すバスケットボールクラブを設立することを発表しました。
チームの名は
「TOKUSHIMA GAMBAROUS(徳島ガンバロウズ)」
このニュースはさまざまなメディアでも取り上げられ、バスケットボールファンのみならず、多くの徳島県民の注目を集めました。
あれから3カ月。
徳島ガンバロウズが今どうなっているのか、その後を取材しました!
『徳島ガンバロウズオルト』発足! 6月から中国・四国・九州リーグに参戦!

Bリーグ参入といっても、すぐに参加が認められるわけではありません。
事業規模、ビジョン、経営力、クラブとしての強さなど、様々な部分が審査されます。
そんななか、まず発足したのがアマチュアバスケットボールクラブ
『徳島ガンバロウズオルト』です。
「オルト」には
●オール徳島
●オールトゥギャザー(一緒に)
●「オルタナティブ(ガンバロウズの代替クラブ)」
といった意味が込められていて、6月から11チームが参加する地域リーグ(中国・四国・九州リーグ)に参戦します。
Jリーグと同じようにBリーグにも様々なカテゴリーが存在しその最高峰がB1。以下B2、B3と続き、地域リーグはそのすぐ下のカテゴリーに分類されています。
選手はトライアウトや徳島県内の競技指導者のスカウトによって集められ、現段階で元Bリーグ選手を含む17名が所属(そのうち半数の9名が徳島出身選手)。
4月5日に初顔合わせを行い、現在は週4回のペースで練習を行っているそう。
アマチュアクラブなので、すべての選手が日中は仕事をしており、業務が終わってから体育館が使える限られた時間で技術や結束力を高めています。
経営は『株式会社メディアドゥ』をはじめ徳島県にゆかりのある複数の企業の出資によって設立された『株式会社がんばろう徳島』が担当。

同社の代表取締役も務める藤田さんは、発足式ではじめて顔合わせた選手たちに、強いチームになるためには「知ってもらうことが大事」と説明したうえ、自己紹介をかねてこれまでの経験、そのなかでずっと大切にしてきた座右の銘「WHY BECAUSE(なぜ?、なぜなら!)」の考えを共有しました。
「WHY BECAUSE(なぜ? なぜなら!)」がクラブを強く、日本を熱くする。地方から虎視眈々と狙う下克上
幼いころから、自分が納得する答えを導きだせないと前へ進めなかったという藤田さん。
大学在籍中に一般的な就職活動に疑問を感じ、「自分を成長させるのは日本で就職するのではなく、世界を見ることだ」と答えを出し、その留学資金を貯めるために自身で事業を展開しはじめたそう。
事業は大成功をおさめ、約1年半で目標の5倍の資金を手にすることに。
そこで、「自分を成長させるのは留学ではなく、事業展開だ」とシフトチェンジ。
次々で事業の幅を広げ、2013年より東京証券取引所マザーズに株式を上場。2016年には東京証券取引所市場第一部に市場変更しました(現在は東証プライム)。
事業を展開するなかで、常に頭の中にあった言葉こそ
「WHY BECAUSE(なぜ? なぜなら!)」
今回のBリーグ参戦を目指す報道をうけ期待の反応と同時に、「なぜ、徳島でバスケットボールなのか」という意見も多かったといいます。
藤田さんはスポーツのエネルギーに可能性を感じていて、『そごう』が撤退し、寂しくなってしまう徳島駅前をどうすれば活性化できるかと問われた際に、「あらゆるスポーツのなかでファンとの距離が近く、雨天でも試合が行えるBリーグクラブを誕生させると良いのではないかと思います」と発言したことがあったそうです。


「経営のリスクは私たちがとります。なので『徳島ガンバロウズ』がどんなクラブであるべきなのか、どうすればファン・県民の皆さまに愛されるのか、最終的な目標はなんなのか、一人ひとり疑問を持って、はっきり答えが出せる選手になってください。もし、目的達成のために5000人~1万人規模のホールが徳島に必要となれば、経営陣はそれに全力で応える覚悟でのぞんでいます。それくらい本気です。」
藤田さんが『徳島ガンバロウズ』に期待しているのは、
「徳島県民の、日本国民の心に火をつけること」
決して人口の多くない地方都市の誕生間もないクラブですが、ファンと一体となって強くなり、Bリーグ史上最大の下克上を狙っています。
それがなぜならというと
BECAUSE
「徳島の活性化につながるから」
強いクラブになれば、県民が応援にかけつけることはもちろんですが、相手クラブのファンも徳島に訪れます。
そしてもしそこで、徳島に良い印象を持ってもらえれば、また来てくれるかもしれません。
そういった積み重ねで、新しいホールが作れるくらい事業が拡大できるかもしれませんし、周辺に商業施設が出店すれば、人も集まってきます。
Bリーグの島田チェアマンも藤田さんの掲げるビジョンに深く共感しており、「ぜひ、その下克上を達成してバスケットボール界を、日本を熱くしてほしい」と直接言葉をかけたそう。
なぜクラブ名が「徳島ガンバロウズ」なのか?
「『徳島ガンバロウズ』というチーム名は、僕が考えてまず妻に発表しました。結果はもちろん、「え、本気⁉」でしたね(笑)」と藤田さん。
「皆さんなんでこんなクラブ名?しかも徳島にゆかりのない言葉なんだろう?って思ったのではないでしょうか?事実そういった反応は、県内外の方から多く寄せられました。ですが、ぼくとしては狙いどおりだったんです。」
最初に、まず知ってもらうことが大事と力説していた藤田さんですが、クラブ名にもその仕掛けが!
「ガンバロウ」という言葉は、ある意味どの世代にも伝わる日本の共通言語で、今や世界にも浸透しつつあります。
徳島県民に愛されるクラブである必要があるけど、局地的で一部の世代だけの盛り上がりでは日本を巻き込むようなムーブメントは起こせません。

その最適解が『ガンバロウズ』だったのです。
確かに小さい子どもから、お年寄りまで応援しやすい名前のような気がしますし、はじめての人には「なんで、ガンバロウズ?」って疑問に思われる機会の方が多いかもしれませんが、それは興味につながる可能性を秘めています。
また、スポーツチームは街をレプリゼント(象徴)する存在でもあると思うのですが、クラブが活躍すれば「徳島みんなで頑張っていこう」という想いも県民のなかで広がっていくかもしれませんし、そういった活気のある街って、他の都道府県から見ても魅力的に映るかもしれませんよね!
今後はどうなる? 試合はいつから?
気になるクラブの今後の動きですが
3カ月以内にBリーグ参入の申請を提出する予定で、それが認められればまずB3リーグに参戦できます。
発足した『徳島ガンバロウズオルト』は、6月から地域リーグ(中国・四国・九州リーグ)での戦いがスタート。
10試合のリーグ戦を戦い、成績次第では地域リーグの強豪が集い日本一を決めるチャンピオンシップに参加できるそうです。
そして試合で良い結果を残し、B3でも通用すると見込まれた選手は、そのまま『ガンバロウズ』へ入団できる仕組みです。
7月上旬に徳島で試合を行う予定もあるそうで、さらに7月8日(金)には『アスティとくしま』で県民に向けてのお披露目イベントが予定される予定とのこと。
大きな目標に向けて動き出した『徳島ガンバロウズ』『徳島ガンバロウズオルト』
徳島の活性化を目指す企業の一つとして、『あわわ』でもその活躍を追いかけていこうと思います。