2015/07/03 19:27
のんの

【試食レポ】徳島洋菓子界の松岡修造が生んだ「徳島スイーツグランプリ」優勝品!!!
どうも、のんのです。
取材をしていると、いろんな方にお会いします。
この出会いや聞く話が楽しくて楽しくて、だから今の今までこの仕事を続けていけてるんだと思います。
15年もやっていると、だいたいの人には会ったような気持ちではおりますが
どっこい!初めましての人もたくさーんおります。
今日は、うちの雑誌では何度も紹介させてもらっていますが
私がお伺いするのは初めてのお店に行きました。
庄町にある「西洋浪漫菓子オカヤマ」さん。

192号線から住宅地の方に曲がるとある洋菓子店さんです。
店内には色とりどりのスイーツがいっぱい!

パンや和菓子の製造・販売もされていて、卸し業もされてます。


うんまそー!
目移りしまくってしまいますが、今回の目的は!
徳島らしさを表現し、かつ徳島県産の食材を使った新しいお菓子のアイデアを競う「徳島スイーツグランプリ」でグランプリをとったお菓子があると聞きましてお邪魔したのです。
じらしませんよ!グランプリ受賞スイーツがこれ!

「乱舞」!!!!
見ればお分かりになるでしょうが、阿波おどりの女踊りをイメージした作品です。
編み笠はクッキー。

和菓子作りで使う焼印で型をおしてから焼き上げ、見事に笠を表現。
編み笠からほんのちょっと見える踊り子さんのほんのり高揚したお顔を
ピンク色のマカロンで。

踊り子の手は焼きメレンゲ。

星の口金で絞ることで、ダイナミックで躍動感のある手に見えます!
淡いピンクの浴衣を徳島の名産・ヤマモモのジュースを使ったムースで。

帯はイチゴ。
どーですか!
見ているだけでそめきが聞こえ、今にも踊りだしそうなスイーツを
いまだかつて見たことがありますでしょうか!?(いや、ない)
でも美味しくないとねえ・・・
ってことで、いざ実食!!!
食べてる姿は汚いから写真入れないよ。
うんまーーーーーーーーーーーーい!!!
編み笠のクッキーはサクサク!
メレンゲも口に入れた瞬間、サクッ!そのあとはシュワーッ!と消えちゃうほどはかなくも美味しい食感。
マカロンも、サクッ!ネッチリという独特の食感が美味しい!
ムースは程良い酸味が心地よく、ふわとろー。
ムースの下には、なると金時のパイタルトがありまして、そのサクサク感がムースとマッチ。
それぞれのクオリティはもちろん、一緒に食べると食感や風味があわさって、より美味しい!!!!
ふぅ・・・
一気に平らげてしまった。
この「乱舞」を考案したのはオーナーパティシエの岡山康伸さん。

このスイーツを作り上げたのは、なんと1日!!
このコンテストの話を聞いた瞬間にアイデアがひらめき、一気にこれまでの経験と技術を駆使して
一気に作り上げたのだそうです。
すげえ!
もうね、岡山さんを例えるなら徳島洋菓子界の松岡修造ですよ!
熱い!とにかく熱い!
「いざといういう時のひらめきは、毎日の仕事に中にヒントがあるんです。
どの仕事にも手を抜かず、やりきることが蓄積されてこそ、大舞台でも勝負できるんです」
「出して後悔しないものを作れ、とスタッフには言っています。
買っていただくお客様に喜んでいただくため、ああしておけばよかったなんてものを作ることは絶対にしてはいけない」
「師匠である親父には感謝しています。以前、親父の日記を読み返したんですけど“お菓子は僕の恋人です”って書いてあったんです。
それくらい大好きな菓子作りを一番近くで学んで、それを受け継ぎ広げていくのが僕の使命です」
と、NHK「プロフェッショナル」か!というくらいの熱い言葉が出てくる出てくる。
聞いていて、こっちも熱くなりました。
熱さもすごいけど、技術もすごい!!!

これ、フェルメールの名画「青いターバンの少女」。
なんとウエディングケーキで再現してるんです!!!
フェルメールブルーを出すために、濃さの違うブルーのジャムをいくつも作り
実際に絵を描くようにパレットナイフで塗り重ねて、絵画のようなケーキに!
これをテストもなく一気に仕上げちゃうというのだから、凄すぎ。
額縁もクッキーなんですって!
注文を受けたホテルに持ち込んだところ、「プリントしたものを乗せているんだろう」と思われたほどのクオリティで
全部手で仕上げているのを知ったスタッフ&新郎新婦はかなり驚いたそうです。そりゃそーだ。
こういうオーダーも受けるという度量と経験が、美味しいお菓子につながってるんですねー。
ほんと感心しきりでした。
「乱舞」は470円で、オカヤマさんのショーケースに並んでおります。
熱きパティシエの受賞作、ぜひ!!!
西洋浪漫菓子オカヤマ
- 住所/ 徳島市庄町 4-14-5
- 電話/088-631-0786
- 営業時間/9:00~19:30
- 定休日/火
- 駐車場/なし