2022/09/01 14:21
やま友禅

【街ネタ/赤いのれん】昭和レトロ!創業1974年の人気店が復活♪天ぷら・どて焼き・個室での女子会セットなどもあり(小松島市南小松島町)
親しまれてきた老舗が、「いつの間にかなくなっていた」という経験はありませんか?
いくら仕方のないこととは言え、とても寂しいものです。
けれど、「寂しい」と偲ぶだけでなく「この味を絶やしてはいけない!」と、一時閉店となった『赤いのれん』を復活へ導いた企業がありました。
小松島市に本社を置く、創業1946年の建設会社『中山建設株式会社』です。
お客さんの目の前で天ぷらを揚げるスタイルはそのままに、人気メニューだった「どて焼き」を元常連客が満足する味になるまで忠実に再現。
この記事では、そんな『赤いのれん』の復活劇とともに、おいしいメニューなどについても紹介します。
『赤いのれん』の復活劇!原動力となったのは、お店を愛する強い気持ち
2022年8月13日にリニューアルオープンした『赤いのれん』があるのは、昭和レトロな雰囲気が味のある小松島市南小松島町の飲食店街。

店舗名やメニューを記載した看板にも、味があります。
1974年に創業した『赤いのれん』では、お客さんの目の前でカラッと揚げる[天ぷら](単品は1本170円~)のほか、じっくりコトコト煮込んだ深みのある味わいの[どて焼き](490円)が人気でした。

『赤いのれん』で提供される天ぷらは、串に刺さっていて食べやすい。※写真提供/『赤いのれん』
長いあいだ地元の人たちから愛され、経営は創業者から2代目へ引き継がれます。

人気メニューの[どて焼き]。
カウンターで繰り広げられる常連客たちの和気あいあいとした会話、そして、先代から引き継がれた数々の料理。
その雰囲気や味は、地元の人たちの日常であり、心の拠り所でもありました。
そんな『赤いのれん』を経営していた夫婦が高齢のため店を閉めると聞き、「この味を絶やしてはいけない」と再建のために立ち上がったのが、『中山建設株式会社』だったのです。
[どて焼き]は元常連客に認めてもらえるまで忠実に再現! 魅せる研究のため東京へも

『赤いのれん』の人気メニュー、[どて焼き]。
ただ、『赤いのれん』を復活させるのは、簡単ではありませんでした。
レシピ化されていなかった人気メニュー[どて焼き]を、元常連客に認めてもらえるまで何度も試行錯誤。
また、天ぷらや料理をどのように盛り付けるかなど、魅せ方を学ぶため東京の有名店などへも足を運んでいます。

天ぷらを準備するスタッフさん。
昭和レトロな雰囲気は残しつつ、クラフトビール付き[女子会セット]など新メニューも立案!
こだわったのは、料理だけではありません。
『赤いのれん』の元常連客たちをはじめ、若い世代や女性1人でも気軽に立ち寄れるような店舗の雰囲気づくりやメニュー研究もおこないました。

※写真提供/『赤いのれん』
そして、小松島漁港で獲れる魚介類や徳島県産食材を中心としたメニューを開発。
クラフトビール付き&個室での[女子会セット](3,300円)やガッツリ食べたい人向けの[赤いのれん名物セット](3,240円)、小松島中華小(ラーメン)ハーフをプラスできる[小松島セット](2,650円)などのコースもあります。

[女子会セット]の特典[ももリゾ]は飲みやすく、料理の味を引き立ててくれる味わい深いフルーティーなクラフトビール。※写真提供/『赤いのれん』

[女子会セット]を予約すると利用できる個室は、ゆったりとした空間に、広々とした6人掛けのテーブルがある。※写真提供/『赤いのれん』
昭和レトロな雰囲気を生かしつつ、若年層が好むメニューもたくさんある『赤いのれん』。
ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?

昭和レトロを生かした店内。
赤いのれん
- 住所/ 小松島市南小松島町 13-17
- 電話/0885-38-6288
- 営業時間/17:00~21:00
- 定休日/木
- 駐車場/なし