2022/09/29 15:07
とくちゃん
嵐の日に心震えるロックンロールを!
ザ50回転ズ『LIVE is ALIVE!Tour』徳島公演

大型台風14号が接近し、四国が暴風域に入る直前の2022年9月18日。
ライブハウス『club GRINDHOUSE』には大勢の音楽好きが集結していた。
彼らが今か今かと待つのは台風、ではなく、台風のようにゆさぶるロックンロールを聴かせるバンド『ザ50回転ズ』。
全27公演の大規模ツアーの四国初日は、ギター・ボーカルであるダニーの故郷、徳島だ。
細身のスーツに身を包んだ彼らは出だしからフルスロットルで、「マイクチェック」を激しく奏でるとオーディエンスもノリよく体が動き出す!
ライブの定番曲「50回転ズのテーマ」、「マブイあの娘」と勢いよく続いたあと、一息つくようにダニーが一言。
「こんな日やから、携帯とか気兼ねなく出てくださいね」。
どっと笑いが起こった後、「おばあちゃんからのSOSかもしれんからね!」と続ける。

とどまることなく楽曲を披露し、中盤に差し掛かる。
続く「グローリー・グローリー」はエモーショナルな演奏、ベース・ドリーの振り切ったボーカルに胸が熱くならざるを得ない。

11曲目は「NO NO NO」。
ダニーの学生時代を思い起こす一曲は「ロックやパンクなんて 話せる奴もいない たった一人の教室 イヤホンが歌ってる」という歌詞が染み入る。
ダニー本人も「徳島でこの曲を歌うと感慨深いものがある」と客席に語りかける。

攻めまくった後のライブ後半には切ない失恋曲「サムクックがきこえる」やストレートな歌詞がかっこいい「あの日のロックンロール」と、のびやかで気持ちの良い曲が続く。

「おさらばブギ」で大盛り上がりした後、アンコールへ。
「故郷である徳島ではお客さんに甘えモードになってしまう。ほかの場所とはまた違う」とダニー。
カラフルな照明の中「ロックンロールマジック」を華やかに歌い切った。


「徳島、ありがとう!」と、振り絞らんばかりの声で叫ぶと、嵐にも負けない熱いライブを締めくくった。

プロフィール/ザ50回転ズ
大阪府富田林市にあるとされる大阪ロックンロール少年院に収容されていた(という設定)の3人が2004年にバンドを結成。メンバーは徳島の酔いどれ「ダニー」(G.Vo)出雲の妖怪「ドリー」(B.Vo) 、浪速のドラ息子「ボギー」(D.Vo)。2020年3月に行われた渋谷クアトロ公演をライブDVD化した[ザ50回転ズ MAIDO OHKINI! 15周年!!]を発売。
めぐる、編集部
- 住所/ 徳島市南末広町 2-95
- 電話/088-654-1112
- 営業時間/9:30~18:30
- 定休日/土、日、祝日
- 駐車場/あり