【徳島ヴォルティス】いまだ白星に恵まれない徳島！ 勝負のアウェイ2連戦の初戦 VSロアッソ熊本戦

『いわきFC』に敗れ、とうとうリーグ最下位に転落してしまった『徳島ヴォルティス』。

上位陣とはすでに二桁の勝ち点差があり、J1昇格を目指すクラブとしてこれ以上離されなくないところ。

4月は全6試合中は半分以上の4試合がアウェイと苦しい局面だが、なんとか少ないチャンスをものにしてもらいたい。

前節の振り返り

ホーム鳴門で上位の『ブラウブリッツ秋田』と対戦した徳島。

堅守速攻を迎え撃つフォーメーションは
GK 田中
DF 浜下、カカ、安部、内田
MF 坪井、白井 、山下
FW 西谷、渡、杉森

復帰後全試合に出場していた柿谷がメンバーから外れ、大卒ルーキーの山下が先発するなど、勝ててない状況を打破するための試行錯誤がみられたイレブンの並び。

序盤徳島はいつものようにボールを保持しながら攻撃の機会を伺うが、秋田の堅いブロックに手を焼き、思うように攻撃をしかけることができない。

かたや秋田はボールを奪取すると大胆にサイドへ供給し、とにかくボールを前に前に。

徳島陣内では獲得したFKやスローインを有効活用して、一気にボールをゴール手前まで展開して、それを徳島がなんとかしのぐ。

ロングボールの対応は対人能力の高いカカが、内田が効果的なロングボールを前線に供給し、秋田のプレスを避けながらビルドアップで攻撃のリズムを整える。

しかし、そのチャンスを活かすことができず、前半はスコアレスで終わる。

後半開始時から安部にかえて田向を投入。

前半は25分に秋田・中村から顔面に肘をもらっていたのでその影響もあるのか心配される。

ただ、同サイドの西谷との相互関係がこの日は思うようになっていなかったので、攻撃の一手としては面白選択。

そんななか、秋田は6分に左サイドでフリーキックを獲得。

クロスか直接か⁉

キッカーの水谷は直接ゴールを狙い、ボールはそのままポストの左すみへ。

「危ない‼」その瞬間GK田中の手が伸び、ナイス！パンチング。

スアレス不在のピンチの緊急事態に抜擢された若き守護神が2試合続けてのファインセーブでスタジアムを沸かせる。

後半18分、交代で活性化した左サイドからチャンスが生まれる。

田向・西谷と繋いでシュート！ 惜しくも枠がに外れたが、久々におしいシーンが見られた。

さらに後半25分には、西谷が左からドリブルであがり、今度は一旦戻して右サイドからクロス。

こぼれ球に反応した渡がオーバヘッドを試みるも、ミートさせることができず。

この時間から徳島がほとんどボールを持つ展開に持ち込むも、チャンスを活かしきれない。

歯がゆい展開のなか、時間だけが刻一刻と過ぎていき、スコアレスドロー。

今回も勝ち点3を手にすることができず、最下位脱出にも失敗してしまった。

昨年はクラブとして過去最高のリーグ4位！ 超攻撃的フォーメーションの脅威

https://www.youtube.com/watch?v=zBpug5tgRnI

徳島の次の試合は4月2日（日）。

アウェイでリーグ14位の『ロアッソ熊本』と対戦する。

『ロアッソ熊本』は昨年、大木武監督のもとクラブとして過去最高位のリーグ4位でフィニッシュし、J1昇格プレーオフにも初参戦。

主力選手の多くがオフに移籍してしまったが、着実に自信と技術をつけてきている。

面白いのが戦う姿勢を前面に出した3-1-3-3のフォーメーション。

WGとSHに人数をかけ、サイド攻撃に厚みを持たせるスタイルで、逆サイドへ展開すると選手がフリーになっている場面が多いため、相手はその対応に追われることになる。

守備は3CBと1ボランチの4枚で行うことが基本だが、攻撃陣もすぐカウンターに反応して攻撃を遅らせるプレーイングが求められる。

サイドバックが不在で、SHも攻撃であがることが多いので、カウンター時は両サイドにどうしても大きなスペースができてしまう。

CBはしっかり中央でブロックを形成し、ゾーンディフェンスで最後の一撃を許さない。

対応できないサイド攻撃は、オフサイドトラップを仕掛けうまく攻撃をいなす。

前節の『東京ヴェルディ』戦はこの戦術が裏目に出てしまい3得点を献上してしまったが、ハマると抜け出せなくなる怖い戦術だ。

徳島はどう戦う

熊本を攻略する鍵は、やはりサイド攻撃のように思われる。

徳島は左右から切り込めるカードが揃っているので、カットインやギリギリの抜け出しで相手をいかに相手を翻弄できるかだ。

編集部の予想フォーメーションは

GKスアレス（コンディション次第では田中）
DF エウシーニョ 、カカ、安部、内田
MF　白井、児玉、柿谷
FW　西谷、渡、西野

左右のSBからビルドアップに持ち込み、開幕から好調の西・西コンビの得点に期待。

また、渡の得意とする裏への抜け出しをここぞという場面で期待してやまない。

なんとか1点、欲張って2点。

今季初の複数得点で、なんとか勝ち点3を持ち帰ってもらいたい。

頑張れ、『徳島ヴォルティス』！