2023/05/03 13:30
あわわ編集部

【徳島ヴォルティス】打ち合いを制し初勝利! 勢いそのままに連勝をねらう! VS 清水エスパルス
選手、スタッフ、サポーター、誰もが待ちわびていた初勝利をようやく掴んだ『徳島ヴォルティス』。
新しく採用した3-1-4-2のフォーメーションによって中央で数的優位が作りやすくなり、これまで課題としていたDFラインとその先の間延びを改善させることに成功。サイドに空いたスペースは両WBがうまく活用し、攻撃も活性化した。
このままの勢いで、今日14時からキックオフの VS 清水エスパルス戦で連勝を狙ってほしい。
前節の振り返り
新フォーメーションで臨んた徳島は立ち上がりに幸先よく先制!
右コーナーキックから新加入のFW森が今シーズン初ゴールを決める。
DFケサダがキックモーションに入ると同時に、ファーサイドで構えていた森が意表をついてニアサイドにランニングし頭でボールの軌道をそらせるカタチでゴールイン。直前のコーナーキックで同じ狙いを外しており、磐田側のDFが「次はどちらのサイドにくるか」考えさせられていたところうまくだしぬくことができた。
徳島はその後もうまく攻め続け、いい時間帯に追加点。
前半20分、自陣からビルドアップ。MF玄が清水DFの裏のスポットに入ってうまくボールを受け、左サイドで待ち構えていたFW柿谷へ。
清水の選手2人に進路を妨害されるが、巧みな股抜きとフェイントで相手をかわしきっちりシュートでフィニッシュし、これがゴール右隅に突き刺さる。
これには遠く徳島から駆け付けたサポーターも大盛り上がり! さすが、ジーニアス。
前半30分頃から磐田に攻め立てられるが、体を張った守備でなんとかしのぎ2点リードで前半を終える。
エンドがかわった後半、徳島は苦手としているセットプレーから失点するもその直後に反撃。
前線からのプレスが相手ミスを誘い、ボールを受けた柿谷がペナルティエリア中央からシュートを放つ。
リフレクションはあったもののそれが幸いしてボールはGKは手の先へ。リードは再び2点となる。
試合はそのまま進み、後半41分に再びセットプレーから失点してしまうものの、あとは選手全員で守り抜き嬉しい初勝利を手にした!
J2屈指の得点力! 3試合連続複数得点の清水エスパルス
徳島が本日対戦するのは清水エスパルス。
Jリーグ創設当初からあるクラブ「オリジナル10」の1つで、前節で徳島が勝利したジュビロ磐田とは同じ静岡県をホームにするクラブ同士ライバル関係にある。
そんな歴史あるクラブも近年は低迷しており、昨年J2降格が決定。今年も開幕からクラブワーストの7試合連続勝ち無しという苦しい状態だったが、秋葉忠宏氏(選手時代には徳島にも所属)が監督に就任すると状況が一変!
面白いように得点がとれるチームになり、リーグ戦直近5試合は負けなしだ。
秋葉監督のスタイルは「超攻撃型」。「攻撃は素早く」「ゴール前に侵入するときはなるべく人数をかけてなだれ込むように」。選出はひとたびボールを保持すると積極的に駆け上がり、直近5試合では14ゴールを決めている(徳島が現在決めているゴールの数は12試合で8ゴール)。
セットプレーからのシュート率の高さがJ2上位に食い込んでいるというデータも出ており、セットプレー時の守備を課題としている徳島にとっては決定力の差という面でも、守備の相性という面でも今戦うのは嫌な相手かもしれない。
チームの核となるのは元サッカー日本代表で、2018年W杯でゴールも決めたMF乾貴士。現在2試合連続ゴールと調子を上げてきており、とくに前節の栃木戦ではさすがの嗅覚でフリーになれるスペースへ走り込み、ワントラップして右足一閃! 全盛期の姿がよみがえる。
さらにトップには昨年のJ1得点王のチアゴ・サンタナが待ち構えており、徳島は守備に奔走する時間が増えそう。
徳島はどう戦う⁉
先ほど発表された徳島のスタメンはこちら。
フォーメーションは前節と同じく3-1-4-2
GK スアレス
DF 石尾、安部、森
MF 西谷、白井、杉本、玄、西野
FW 柿谷、森
磐田戦から中3日という厳しい日程だが、前節から変更は1枚で両翼の一角に西野が入った。磐田戦で前半のみで退いたケサダが今回メンバー外なので、なにかアクシデントがあったのかも⁉
どちらにせよ守備時に降りてきて5枚でブロックを作ると想定すると、古傷をかかえるケサダでなくどんな役割でもそつなくこなせる西野がファーストチョイスというのは納得。
最近スタメン出場の増えている玄は、スペースへの抜け出しやドリブルでも運べる選手なので、これからラバイン体制で重要なキーマンになっていくかもしれない。
基本はしっかりブロックを作って清水の攻撃をいなしつつ、相手のビルドアップ時は初動から潰してカウンター狙い。
超攻撃型の弱点をつくとしたらここしかない!
難しい相手だが、連勝して一つでも順位をあげていきたい。
運命の一戦! このあと14時からキックオフ!