【ここだけは押さえておきたい！徳島の定番観光スポット／阿波の土柱・阿波市（徳島県北部）】世界で3カ所しかない、自然が作り出した造形美

吉野川の北岸。砂と砂礫の層が隆起した後に、約100万年という長い年月をかけて雨水による侵食で何本もの土の柱がひしめく実に不思議な形状、景観が誕生した。

このエリアに波濤嶽（はとうがたけ）、橘嶽（たちばなだけ）、不老嶽（ふろうだけ）、筵嶽（むしろだけ）、燈籠嶽（とうろうだけ）と名付けられた5つの嶽が存在し、中でも一番大規模で高さ13メートルの柱が幅90メートルにわたって波状に20本以上連なる波濤嶽（はとうがたけ）は昭和9年に国の天然記念物に指定されている。土柱とよばれるこの景観は、砂礫層が侵食されて生み出されたものでアメリカとイタリア、そしてここ徳島県阿波市のたった3カ所のみ！　世界に誇れる国の天然記念物だ。

下から見ても上から見ても大迫力！　

遊歩道を進んで、正面展望台からの眺めを楽しんだ後は一番大きな波濤嶽の頂上へ！　展望台からはニョキニョキと連なる土の柱を覗き込むことができて迫力満点。さらにハインキングコースを約20分少々登ると吉野川や徳島平野が一望できるビュースポットが現れる。訪れる際は歩きやすい靴でお出かけするのがおすすめだ。

ライトアップされる夜もオススメ

夏期（５月～８月）は日没～22:00、冬期は（９月～４月）日没～21:00までライトアップされていて、屏風のように連なる土の壁に光が当たると不思議な陰影を生み出して昼間とは違った雰囲気を味わえる。機会があれば昼夜、両方見比べて見るのも楽しいよ。

さらに土柱の魅力を深く知るには「土柱ボランティアガイドの会」によるガイド付き案内を利用しよう。いろんなコースがあるので詳しくは問い合わせを。
コースの一例
●正面展望台コース（所要時間約40分）
正面展望台で壮大な景観と土柱の成り立ちや見どころ解説。
基本料金／1団体につきガイド1名500円（1団体40名程度）
※2023年10月1日より料金変更ガイド1名につき1～10名まで 500円／ 11名～1,000円

問／0883-35-4211（阿波市観光協会、8:30 ～ 17:15 ）