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2023/08/30 17:00
まっつん
【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

土地や建物を探すのではなく、あらゆる要素をフラットで考え・整理し、「自分たちにとっての 最適の答え 」を導き出してくれる新しいカタチの不動産会社『ひょうたん島不動産』。

設計から施工はもちろん、その後の暮らし方までトータルプランニングすることができ、これまで様々な相談の声が寄せられていた。

大きなテーマの一つが、空き家の利活用について。

少子高齢化や都市部への人口流出が原因で、地方都市の空き家率は増加している。

これまでセミナーや面談でアドバイスを行ってきたが、やはり実際のモノを見てみないとイメージはわきづらい。

そこで空き家活用のモデル事例にできればと、『ひょうたん島不動産』が築60年の民家をセルフリノベーションして宿泊施設の運営に乗り出した。

空き家の利活用の生きた教材に


【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

宿泊施設が誕生したのは徳島市北出来島町で、『JR徳島駅』からも歩いて行ける距離。

『ひょうたん島不動産』で設計やコンサルティング部門を担当している『ナカノジロウ建築デザイン事務所』の目の前にある。

建築家の中野さんは建物の家主とご近所付き合いがあり、特に近年は高齢な家主の身の回りの世話をサポートすることもあった。

ところが残念ながら家主であったおじいちゃんが亡くなってしまい、親族も徳島を出て生活していることから、こちらの建物も空き家になりかけていたそう。

そんな時に、おじいちゃんのお孫さんから相談があり、「親しくさせてもらっていた中野さんに任せるならおじいちゃんも安心だろう」と、建物を引き継ぐことになったのだ。

【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

「直前まで人の手が入っていたので建物そのものはしっかりした状態でした。徳島市の中心部に位置する好立地で、これまでも事務所の一角で宿泊の受け入れを行ったノウハウもあったので、利活用の形態としては宿泊施設を選びました」と中野さん。

自身も旅行好きで、5~6年前に海外からのホームステイを事務所で受け入れた。そのときの交流が面白く、継続的に宿泊の受け入れを開始。今回はその延長線というわけだ。

また、こちらを空き家利活用の生きた教材にしようとも考えている。

「空き家を改修して民泊を経営するのは、とても魅力的で希望される方もいらっしゃるのですが、継続しようと思うとどうしてもお金の問題がつきまといます。目標以上に運営できれば投資額を回収してさらに収益を上げることができますし、収益化できなくても投資額と解体費用をまかなえれば実質の解体費は0円。目標以下ならそれなりのリスクを負うことになる。身近なモデルがあると具体的でわかりやすいですよね。よりリアルな声をお伝えできるなと思っています」。

【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

プロの視点から継続して活用できるもの、新しく息を吹きものを見極め、事務所のスタッフで少しずつ手を入れ、7月下旬から宿泊の受け入れを開始した。

60年前の民家の装いを残す宿泊施設


【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

木造2階建ての建物の躯体の基礎はしっかりと残し、内部空間については大幅にテコ入れ。

1階は土間ダイニングとキッチン、写真奥は脱衣所やシャワー室になっている。

「外枠の大きさは変わらないので、建物の安全性を担保しながら、いかに縦の抜け感を確保するかがポイントでした」。

視線が奥に抜けていくようなデザインで、鰻の寝床のような細長い土地でも十分な広がりが感じられる。

【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

LEDライトをつなげた細長いオリジナル照明も、視線を奥へつないでいく役割をになっている。

【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

元からあったもので利用できたものは大胆にそのまま残した。キッチンの戸棚もその一つ。

現代のテーブルや照明と組み合わせることで、このようにオシャレに。

キッチンのテーブルは少し低めに設定されているが、これはイス入れてそのまま食事スペースとしても使えるように。

【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

お風呂は元あった浴槽を取り払い、オーバーヘッドシャワーを設置している。

【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

シャワー室の近くには秘密の小部屋が! 現在はまだ使われていないが、薪ストーブを活用した室内サウナにする予定だ。写真の左側には内気浴で体の温度を整える場所があり、さらにその奥が先ほど紹介したシャワー室という動線。

【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

階段を上がると2階は寝室。

元々は和室が2部屋あったのだが、仕切りなくし一つの部屋として広く使用。

写真のようにマットレスが3つ設置されているほか、手前のソファも実はマットレス2つ重ねたものなので、最大5名まで宿泊できる。

【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

1日500円で自転車も借りられるよ。

予約方法


【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

予約を受け付けているのは、世界191カ国で利用されている民泊マッチングサービス『Airbnb(エアビーアンドビー)』のみ。

宿泊地域や価格、希望日の空き状況などから民泊施設を検索・予約・支払いでき、施設写真やクチコミも非常に参考になる。また、ホストと直接メッセージのやりとりが可能だ。

先行して数年前からはじめている事務所への宿泊もこの方法で予約を受け付けており、今のところ利用者の実に50%が外国人。

こちらも同じように観光やビジネスで徳島を訪れた外国の人たちの利用が予想されるが、もちろん日本人・徳島の人の利用もウエルカム。

宿泊料金は時期によっても異なるが、一泊1万~1万2000円(二人までは同じ料金)ほどに『Airbnb』のシステム手数料を加えた金額になる。

【2023年7月オープン/ReN(レン・徳島市北出来島町)】『ひょうたん島不動産』がセルフリノベーション! 60年前の民家の装いを残す宿泊施設

空き家の利活用に興味を持っている人もぜひ体感してみて。





ReN(レン)

  • 住所/ 徳島市北出来島町 1-14
  • 電話/-
  • 営業時間/チェックイン/15:00~21:00、チェックアウト/~10:00
  • 定休日/不定休
  • 駐車場/あり
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