【徳島グルメ連載・定食データバンク】超破格な定食は、隠れた努力の賜物

メインのおかずに、色とりどりの副菜、気持ちをホッとさせてくれる汁物、ごはんにデザート。

1食で心と身体を満たしてくれる魔法の食事「定食」！

食堂、定食店、カフェ、居酒屋など、さまざまなお店で提供されているが、意外と一人ひとりが知っているのは街の一握り。

「いつもと違う気分のとき」「出先でランチをとるとき」などは、お店探しで苦労したりすることもあるのでは？

そこで「あわわ」では、県民の皆さんから定食提供店の情報を集め、「あわわのアプリ」「あわわWEB」にビッグデータとして保管する連載がスタートしました！

足繁く通ってくれる常連さんが頼りにする日替定食

今回紹介する定食提供店はペンネーム「モンキー」さんが推薦してくれた『季節料理 一冨久』。

年間通じて提供しているすっぽん料理をはじめ、ハモ、ふぐ、鰻と四季折々に旬の活魚料理が自慢。ランチをスタートしたのは約35年前で、当時は刺身に茶碗蒸しもついて700円だったそうだ。

平日に登場する［日替定食］（600円）は、このご時世で超破格な価格設定。ご主人曰く「サラリーマンや年金暮らしの老夫婦からも頼りにされているので、できる限り続けてあげたいんですよ」。この価格を実現するために、朝4時半から市場に直接出向いて安くていい魚をチェックして仕入れ、野菜は自家菜園で収穫するなど隠れた努力で低価格をキープしているのだ。

写真は白身魚のフライがメインの日替定食。副菜の［菜の花のナムル］や［大根のなます］の素材は自家菜園で収穫したもの。

取材日の白身魚のフライには、高級魚の鯛、スズキ、ヒラメ、ハモが使われている。「刺身などのオーダーが多くあった時に、柵の端の方が残るでしょ。その端を使ってフライにしているんです。刺身で食べられるぐらいだから、ふんわりおいしいですよ」とご主人。

添えられたポン酢は柚子を搾って醤油や調味料をあわせた自家製で、長年の料理人経験を活かして可能な限り価格を抑えながらも、味・ボリュームともに納得の定食を提供している。日替定食は約20～30食限定。

そのほか定食以外にも［海鮮丼］（1,200円、汁物・漬物付き）や［うな重］（3,500円、汁物・漬物付き）、自慢のすっぽんの旨み満点な［すっぽん麺］（800円）や［すっぽん雑炊］（1,500円）もお昼の営業からオーダー可能だ。

夜の営業は海鮮メニューがずらり勢ぞろい！

夜の営業にお目見えするメニューは市場で仕入れた海鮮を使ったものが並ぶ。中にはあまり馴染みのない［活どてほりガニ塩蒸し］や［活にし貝の造里、バター焼］、冬ならではの［広島産カキフライ］や［タラの煮付け］などバラエティに富んだラインアップ。ご主人は「お昼の定食で味の良さを知っていただいたら、夜の会食や宴会に足を運んでくれる人も多いんですよ」とのこと。宴会予約は、予算にあわせたメニュー構成にも応じてくれる。

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