―歯並びが及ぼす影響

　歯並びに関して、上顎前突（出っ歯）、叢そうせい生（ガタガタ 歯並び）など、見た目を意識してしまいがちですが、 これらは口内環境を悪化させる要因になることをご存知でしょうか？

　複雑に入り組んだ歯並びではどうしても磨き残しが生じ、虫歯や歯周病になる可能性があります。また歯周病の人が 心臓病を引き起こすリスクは約3倍、妊娠している人が低体重児出産・早産になるリスクは通常の約7倍との報告もあり、身体の健康へ及ぼす影響も計り知れません。

　ただの歯並びだと軽く見ずに、自分の口腔内の状況を知るためにも定期的な歯科での検診・ケアを行ってください。

―歯並びの改善法は？先進の技術BOPT

　歯並びや噛み合わせを改善する方法として、一般的なのは歯科矯正ですが、当院では［BOPT］をおすすめしています。［BOPT］とは、生物学的テクニックというヨーロッパを中心に注目されている先進の審美技術です。

　この［BOPT］では歯をひと回り小さく削り、上からセラミック製義歯を被せます。金属アレルギーを起こす心配もなく、光の透過性が自然の歯と近いので審美性が高いのが特徴です。歯そのものを美しくするだけでなく、従来のセラミックよりも歯肉になじみやすく、左右対称のラインを美しく実現することができます。

　当院では、2014年に国内でいち早くこの技術を導入し、治療経験・実績ともに豊富ですので、気になる人はぜひ相談にきてください。

―メリットは？

　　通常の治療では、ブラックマージン（差し歯などの根元が見えてしまい、そこが黒く変色してしまう）が起こりやすくなります。しかし［BOPT］ではそれが起こりにくいので、より審美性を得ることができます。

　また、手入れがしやすくなり、口腔内細菌を減らして、歯の喪失を減らすとともに、歯周病を改善することで健康面への効果も期待できます。

　また、歯科矯正は治療に3〜5年ほどの年月を要す場合がありますが、［BOPT］は約半年以内。患者さんへの負担が少なく、短期間で施術が可能な点も魅力です。

―まとめ

　　［BOPT］は、見た目の美しさはもちろんのこと、それに加えて口腔内の環境を改善・維持できます。

　お口の健康を保ち、その結果として身体の健康を守ることができるというのが、このテクニックが大きく優れているところです。［BOPT］を通してみなさんの健康的で笑顔溢れる日常をサポートします。

■院長／濱口 順弘
（日本口腔インプラント学会会員 日本顎咬合学会会員 *SJCD会員 国際歯周内科学研究会会員）