神社・仏閣
2020/11/15 12:15
タツイチ

《美波町》四国霊場23番札所・薬王寺の特別体験ツアーに参加してきたの巻

どうもどうも、チープロのタツイチです。日刊あわわのリニューアルが一段落し、編集部は平時に戻りつつあります。
媒体を刷新するのは、脳みそと身体どちらもフル回転です。20代30代のような無理はできなくなりましたが、経験値を最大限活かしながらやり遂げた感じですかね。
プロフィールにも書いている通り、今年の夏ごろからYOGAを始めました。経験値を活かすのにも一役買っているのが「瞑想」です。ストレスを軽減できるので、シゴトの質も量もコントロールすることができてます。

そんなリニューアルが佳境に迫っているさなかの9月下旬。美波町観光協会から日刊あわわ編集部へ一通のメールがとどきました。「薬王寺の特別体験ツアーを企画したので、参加してもらえませんか?」という内容。体験内容の中に「阿字観」という文字が。
初めて聞く言葉でしたが、調べると「座禅」のことだそうで、「瞑想」に魅せらせているのもあって、「これはなにかのサイン。ワタシが行かなくては」と手を上げた次第です。

ということで!
薬王寺さんの特別体験ツアーがどんなものだったか、じっくりと報告していきます。

と、その前に薬王寺の紹介を簡単に。

薬王寺はこんなお寺

醫王山無量寿院薬王寺は、神亀3年(726年)、行基菩薩が聖武天皇の勅願を受け、この地に巡鍚し、一寺を建立された。弘仁6年(815年)、弘法大師42歳のとき、平城上皇の勅命によって本尊厄除薬師如来を刻んで開基した阿波の国薬王寺は、四国八十八ヶ所第23番の霊場であり、厄除根本御祈願所として全国にその名を知られている。
寺号を無量寿院醫王山といわれているのは、無限の生命を伝え、医の王である意味。
また、寺名を薬王寺というのは、薬の王であることを意味している。
高野山真言宗の別格本山とされ、嵯峨上皇、淳和天皇は厄除の祈誓を願われ、土御門上皇は喜禄2年皇居として行在せられ、また後嵯峨天皇は寛元元年当山伽藍の再建をして仁助親王が落慶の法莛に入られたと伝えられている。

薬王寺公式サイトより引用

もっと詳しく知りたい場合は、薬王寺の公式サイトをチェックしてください。

今回の体験ツアーのコンダクターは、美波町が誇る有名人・かめたろうさん。

特別体験ツアーの前に「本堂参拝」へ。薬王寺の歴史を丁寧にレクチャーしてくれました。

まずは本堂参拝

瑜祇塔からの眺望。日和佐川が太平洋へと流れていく様は壮大。
薬王寺オリジナルの「厄除絵馬」。左にある黒の「厄」は切り抜けるので、持って帰らず、置いて帰るのが厄除けの流儀。
瑠璃の水。硬水だとか。薬王寺には何度も訪れているけれど、知らなかった。

それでは、いよいよ本編の体験ツアーのご紹介。

①写経体験

まずは、写経体験です。渡された資料によると、「般若心経写経の功徳」として、文殊菩薩・般若菩薩の智慧が詰まった大変功徳・ご利益の大きなお経ということです。お経は、見たり聞いたりするだけでもご利益があるのですが、写経はさらに功徳があるようです。
写経の仕方は、心静かに写経用紙と向き合い、一文字一文字が仏様であるという気持ちでゆっくりなぞります。
最近、少し老眼になってきていることもあり、下に敷いてあるお手本が見えづらいという難関もありましたが、35分くらいで全て書き終えました。集中が途切れそうだった箇所は、字も揺らめいていますね(反省)。

おまけに、最近は字を書くという習慣が少なくなってきたので、右手が異様なほど汗ばむ始末。あらためて、字を書くことの大切さを実感しました。脳の活性化にも良さそうでした。
日付・名前・願い事を書いたら、最後に手を合わせて薬王寺ご本尊の「厄除け薬師如来」様のご真言『オンコロコロセンダリマトウギソワカ』と『南無大師遍照金剛』を3度ずつお唱えしてすべて終了となります。
ワタシの他、某旅行雑誌さんや旅行代理店さんや観光協会さんなど参加してましたが、ひたすら全集中で没頭していました。

実施機関通年
所要時間約1時間
料金(税込)1,000円
予約の有無7日前までに要予約/最小催行4名~40名

②阿字観体験

続いて、阿字観体験。個人的にはメインディッシュです。ご住職から直接指導をいただける貴重な体験となりました。真言宗の修行で、仏様を体に取り込んで、体全体を仏で満たしていく瞑想法です。大自然を表す梵字の「阿*」を心で念じていきます。
具体的なやり方を説明します。
①調身/半跏坐もしくは正座をし、体の重心を安定させます。手は法界定印(左手の上に右手を乗せる)を結び、目は半眼。
②調息/呼吸を整えます。口からゆっくり吐き出したら、口を静かに閉じ、鼻から吸います。それを繰り返すことで、体中が霊気で満たされ浄化されていきます。
③調心/目の前にある「阿字」を見つめ、自分の心で観じてみます。そして口を少し開き「ア~」と声を出し少しずつ小さくしていきます。最後は口を閉じて、心の中で「ア」を観じ続けます。

④出定/瞑想から元の状態に戻ります。深呼吸を2・3度し、両手の手のひらで頭から足のほうへ体に直接触れずになでおろします。平常にもどったら、胸の前で手を合わせ、感謝の気持ちを持って例をして終わりとなります。
思ってる以上に時間経過が長い。最初3分間やりましたが、5分くらいに感じました。
ヨガの瞑想と違ったのが、鼻から吸って鼻から吐くことと、言葉は発しないところですね。それと、半眼も慣れないと、難しかったです。半眼にすることに意識が集中してしまい、本来の瞑想状態に持っていけなかったです。
それでも、20分の阿字観を通して、後半は上手に瞑想できたのではと思います。
瞑想のバリエーションが増えたので、交互にやってみてもいいかと思ってます。

実施機関通年
所要時間約1時間
料金(税込)1,000円
予約の有無7日前までに要予約/最小催行4名~40名

③本坊特別内拝

一般参拝では入ることができないエリアである本坊の中を僧侶の丁寧な説明付きで案内してくれるのが、こちらの特別内拝です。歴史的価値のある襖絵や屏風に掛け軸・扁額など多数観ることができます。例えば、藍住町出身の画家「佐竹藍川(さたけらんせん)」の各部屋に用いられた襖絵や高野山管長大僧正「心猛(しんもう)」の扁額『徳惟馨』の他、社会の教科書に出てくる山岡鐵舟や狩野探幽の作品もありました。

ただ観るのではないこの特別内拝は、作者のプロフィールから作品の背景や意図まで、説明してくれるので、薬王寺のディテールが深まった感じです。
案内してもらったご住職のテンポのよいトークで撮影を忘れるほどでした。唯一撮った写真は、書物を保管している棚。近くで見るとかなりの古さがわかります。歴史の重みを体感できる空間でした。

実施機関通年
所要時間約30分
料金(税込)500円
予約の有無7日前までに要予約/最小催行4名~40名

④精進料理体験

最後はこちら。お寺といえば、やはり精進料理が気になりますよね。ワタクシ、初めての精進料理だったので、食べる前はかなり質素で味気ないんだろうと思ってましたが、意外や意外。「本当にお肉を使用していないの?」というほど、食べごたえも味のバラエティー感も豊富でした。ちなみに、僧侶は、お肉だけではなく、魚・酒・五辛(にら、ねぎ、にんにく、らっきょう、はじかみ 《しょうが,さんしょう 》)が禁じられています。

お世辞抜きで、上品かつ滋味豊かな味わいでした。食べたメニューの中で印象的だったのが、酢豚のような『肉もどき南蛮風』と見た目もうなぎの蒲焼きにそっくりな『山芋の蒲焼』の二品。禁じられている食材がある中で、長きに渡り、創意工夫を凝らしたからこそ生み出された一品なんだと実感。四季折々の素材を使った料理になるので、別の季節でも食べてみたいなと思い、箸を置きました。そして、自然と合掌して「ごちそうさまでした」と言ってる自分にも成長の兆しを感じ、すこし感動。

実施機関通年
所要時間約1時間
料金(税込)2,000円/1人
予約の有無7日前までに要予約/最小催行4名~40名

体験を終えて・・・

阿字観目当てで参加しましたが、本坊内拝や精進料理、写経どれもが新鮮な体験でした。少し大げさですが、「日本人で良かったー」と思ったのと同時に、徳島の歴史のある建物にはそれぞれの濃いストーリーがあることも知り、もっと日刊あわわでも取り上げていかなくてはと気を引き締めました。
10年ほど前に自転車遍路を計画して、トレーニングしすぎて腰痛になってしまいスタート前にリタイアするという過去を持つ男ですが、もう一度挑戦してみたいですね。その時は、日刊あわわで連載記事としてアップしていこうと思います。

高野山真言宗 別格本山 薬王寺

  • 住所/徳島県 海部郡美波町奥河内字寺前 285-1
  • 電話/0884-77-0023
  • 営業時間/
  • 定休日/無
  • 駐車場/ 無料(普通車100台以上)、大型バス10台以上
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