2022/03/18 18:34
しげさん
【街ネタ(勝浦郡勝浦町)】勝浦の魅力を新しい視点でアップデート 『峯果樹園』の地域活性化ストーリー
勝浦地区と言えば、県内有数のみかんの産地。話に聞けば、徳島県の温州みかん栽培発祥の地だそうで、道を走れば山の斜面などにたくさんのみかん畑が広がる光景を見ることができます。
勝浦といえばこの光景。山々にみかん畑が広がります。
そんな、勝浦地区の県道16号線を走り、沼江に入ったある日のこと。
休耕地で作業を行う重機を発見しました!
重機を使用して、もともとあったハウスの残骸を撤去して整地作業を進めているよう。
なんだろう 気になる~!
興味をもってのぞいて見ると、勝浦町にガレージを建てたのをきかっけに、自然や人に惚れていった峯義典(39)さんが、町のシンボルのひとつになればと果樹園づくりをしていました。
峯さんの果樹園づくりに地域の人たちも応援に駆けつけてくれます。『徳山開発』は社長さん自らが重機を駆使してアシスト。
お話を聞くと、なんと肥料や使用する資材の多くを製材の端材や杉の樹皮など、本来捨ててしまうもったいない物ばかりを峯さんの想いに共感した人たちの協力を得ながら集め、それらを有効活用しながら整備を進めているそう。
徳島県森林組合からもらった杉のバーク(樹皮)。
手に取ると杉のいい香り。このバークに米ぬかと半熟の牛フンを混ぜて堆肥化させて有機肥料として使います。
竹パウダーを手にする峯さん。これも有機肥料の材料に使います。
竹パウダーは植物の発根を促進させる効果があると言われています。
牛フンは発酵牛フンと半熟の牛フンを準備。勝浦町で牧場を営む『まるみ』が用意してくれたものを使います。
整地された道の両サイドには立派な切り株がならびます。これらは『笹田木材』が提供してくれたもので、果樹園に運ぶために切り株を載せた軽トラが悲鳴を上げたとか。これら切り株はイスや、『坂東ガラス』で特注で仕上げてもらったガラス板を載せてテーブルとして、峯果樹園をジャパニーズクールに。
峯果樹園の開園は3年後の予定。
遊休農地時代においても枯れずに育った栗の木に、上勝町で木材を扱っている『もくさん』が作った巣箱をつけて、峯さんは野鳥が飛来して住みつくのを楽しみに待っている。
温州みかんを中心に、レモンやライム、ゆず、すだちなど柑橘の定植を行う計画で、農業学校の先生や勝浦町の人たちに教えてもらった知識をもとに、峯さんオリジナルの栽培方法を考えていくそうです。
さらに、柑橘類の専門知識を身に着けるために『とくしまかんきつアカデミー』にも入学の予定。
「果樹園をコンテンツの軸に、その後の広がりも考えたい」と話してくれた峯さん。
勝浦に新たなパイプを繋ぐことを夢見ながら峯さんの活動はつづく!
峯果樹園
勝浦郡勝浦町沼江山田張38-1