「実はこれまで美馬市では何度かドラマロケが行われたのですが、放送後に来てもらった観光客の皆さんが循環できるような仕掛けがなされておらず、せっかくドラマの舞台に選ばれても一時期の盛り上がりとなってしまっていました」
「そうした結果に市としても責任を感じていて、今回は誘致の段階からロケツーリズムに主軸をおいて、イチから町の皆さんと築き上げていくことにしたんです」
観光の楽しみといえば、食やおみやげもかかせません。
しかし、企画や広報ができても、市ですべてをまかなうことは不可能。
そこで、観光で町を継続的に豊かにする仕組みを提案し、実現にむけて「同じベクトル」で考え・動いてもらえるように協力を打診しています。
まだ計画段階ですが、ドラマとコラボしたオリジナルメニューの提供や現地でしか買えないおみやげ品の開発など、ワクワクするようなアイデアを地元の人たちと協力して生み出す予定とのことでした。
また、今回のドラマロケ誘致において、忘れてならないのは企業の支援です。
ドラマの制作費はもちろん、ロケツーリズム実現のためには多くの費用が必用となりました。
その費用は現在、企業版ふるさと納税による寄附を企業に募り、準備中です。
企業が自治体の実施する地域創生事業に寄付をすると税負担が軽減される(2024年まで最大9割)制度のこと。企業PRを行いつつ、企業PRができるというメリットがる。
「企業版ふるさと納税の活用や提案の内容については、徳島でエンターテインメントやクリエイティブを通じて地域再生を目指している『OVERDO』さんにアドバイスいただいて進めています」