2023/03/24 17:00
あわわ編集部
【徳島トヨペット株式会社】徳島県で男性の育休推進に取り組む企業を紹介!/パパの育児休業は当たり前!
男性の育児休業取得を主な目的として、育児・介護休業法が2022年4月に改正されました。これにより、企業側も男性が育児休業を取りやすくする環境の整備を行うことが義務付けられました。
家族の絆を深めながら、企業の業務の見直しにつながるなどワーク・ライフ・バランスを向上させるきっかけにもなる男性の育児休業。変化する制度に合わせて、従業員の育休取得に前向きに取り組む県内企業の事例を紹介します。
管理職の意識改革をして、男性の育児休業のメリットを社内に普及
徳島トヨペット株式会社
総務部 秋田 朝也さん
前職で社会保険労務士の資格を取得。3年ほど前に『徳島トヨペット』へと転職し、人事・総務を担当して、社員にとって働きがいのある職場を目指している。
「『くるみん』マーク、『はぐくみ支援企業』の認定取得など、私が労務担当として入社する前から『徳島トヨペット』は育児支援に対して前向きな姿勢でした。子育てと仕事の更なる両立を目指して課題となっていたのが男性社員の育児休業の取得促進。前進できない状況が続いていましたが、昨年に1人取得し、職場環境に変革をもたらす第一歩を踏み出せたところです。」
Q1.男性従業員が育休を取得するための制度はありますか?
社員が気軽に相談できるように男性用と女性用で区別して育児・介護相談窓口を設置したり、男性社員が配偶者の出産直後に取得できる2日間の休暇を年次有給休暇とは別に制度化したり、育児・介護休業規程をベースにしたさまざまな取り組みを行っています。また、育児・介護休業の法律改正は年に数度行われているため、乗り遅れないように徹底して、改正の度に自社の規程も整備しています。
Q2.男性育休を取り入れたのち社内に起きた変化を教えてください
以前から男女ともに育児休業の取得は可能でしたが、会社の慣習・環境、家庭の生活維持などを理由に、なかなか男性社員から取得希望の手が挙がることはありませんでした。少しでも取得しようと思ってもらえるように、社内の育児・介護相談窓口を整備し直し、雇用保険給付や社会保険免除などのアフターケアの説明を積極的に実施。それがきっかけとなり、2022年、実際に仕事と育児の両立に悩む男性社員から申し出があり、1人目となる男性の育休取得経験者が生まれました。これに続くように、もう1人取得する社員が出ていて、育休が取りやすい職場環境になっていると感じています。
Q3.今後、より男性育休が取りやすくなるためのアイデアはありますか?
管理職に育児休業の知識と理解を深めてもらうことが重要だと思います。そのために男性の育児休業の事例や、ワーク・ライフ・バランスの充実に効果があるなど、取得するメリットを知ってもらうことは大切です。また、男性が育児休業を十分に取得できなかった理由のひとつに「残業時間が多くて取得しにくい」という声が多く上がっています。相談窓口の担当者として、毎月の社員の残業時間のチェックにも努めていきたいですね。もし残業時間が多い社員がいた場合は動向を確認しつつ、相談。そして、育児休業を取得する男性社員の残業時間が多い場合は、その上司にセーブしてもらうよう働きかけていきたいと思います。
徳島トヨペット株式会社の子育て応援&支援
1.育児休業中も 連絡・相談の機会を確保
円滑なサポートをするには、小まめに連絡を取り合うことが大切だと思います。育児休業に入る前、対象の社員には定期的な連絡を入れることを説明し、了承を得たうえで体調や家庭事情を確認するように努めています。また、その社員に不安や悩みがあれば気軽に連絡できるような雰囲気づくりも心がけています。
2.職場復帰にあたっての 対応は柔軟に
基本的に育児休業は1年間取得することが可能ですが、体調や保育園の通園見込みなどによって難しい場合は、1年半~2年と延長できるので本人の希望に合わせて柔軟に対応しています。復職のタイミングや不安に思っていることを聞き取って、より良い職場復帰につながるようフォローには力を入れています。
3.面談を実施し、 復帰後の働き方をフォローアップ
育児休業明けの勤務は原則として休業直前の部署・職務としますが、家庭の事情や会社の都合により部署や職務の変更が行なわれる可能性もあります。変更後の教育訓練、短時間勤務制度や所定外労働免除の制度説明など、面談を通して、本人にとって良いコンディションで業務に取り組めるように整えています。
男性育休体験談/取得者に聞いてみた!
佐藤 響さん(27歳/勤続5年目)
家族構成 妻、子ども(11カ月)
担当業務 店頭販売、営業
■育休期間■
2022年7~8月(2カ月)
■育休中にあがったスキル!■
「泣き方や動きで、子どもの求めていることが分かるようになりました」
「産後、体調のすぐれない妻の負担をへらすために制度を使って生後3カ月から育休を取りました。子どもの成長をそばで見られることができたり、泣いている理由が分かるようになるなど、育休を取っていないと得られないことがたくさんありました。育休は取りにくいと思わず、一歩踏み出すことが大切。家庭でも仕事でも自分の成長になる時間が取れると思います。」
企業データ
所在地/徳島市昭和町8-7
電話番号/088-622-9131
代表者名/代表取締役社長 玉置 潔
設立/1956年
従業員数/150名
事業内容/トヨタ車販売(新車・中古車)、自動車整備(車検・点検)、保険代理店業務、au携帯販売