【連載】おいしいコーヒーの淹れ方／カフェ・アトリエ ケストナー（徳島市川内町）

この春、社会人になった私は同時にコーヒーもデビュー。コーヒーを買って飲む機会が増え、ようやく自分好みの味もわかってきた。

しかし豆の挽き方やドリップの仕方などおいしい淹れ方は無知。そこで、徳島で自家焙煎し究極の一杯を目指すスペシャリスト達にお家で楽しめる淹れ方を教わった。

マスターのこだわりを知って、コーヒーをよく知らない人もコーヒーが好きな人も、おいしいコーヒーがある生活をエンジョイしませんか？



ということで今回は『カフェ・アトリエ ケストナー』におじゃましてきた！

“正しいコーヒー”を徳島で伝え続ける

国道11号線沿いに、徳島で20年以上“正しいコーヒー”を伝え続けるお店『カフェ・アトリエ ケストナー』はある。真摯にコーヒーと向き合うマスターによる、すっきりとした濁りのないコーヒーに出会えるお店だ。

“正しいコーヒー”とは。
マスター・佐藤さんによると、良質な生豆を数回にわたり選別し、個性を引き出すよう焙煎し新鮮なうちに抽出したものだという。

雑味のもととなる欠点豆をハンドピックで丁寧に取り除き、毎日必要な分だけを焙煎。手間暇かかるがその作業こそが正しいコーヒーへの道となる。1日に何杯飲んでも、胃がもたれることはなく、飲むと元気になるコーヒーこそが“正しいコーヒー”だそう。

佐藤さんは長年、西洋レストランのシェフとして活躍していたが、徳島ではおいしいコーヒーに出会える機会がなく、自分がつくるしかないと思い立った。

コーヒー界のレジェンドと言われる『カフェ・バッハ』の店主・田口護さんに弟子入りし、一からコーヒーを学んだ。そんなレジェンドの目利きを受け継ぎ、今では純度の高いコーヒーを届けている。

豆は常時30種類ほど取りそろえている。佐藤さんが作る上品で甘いケーキもショーケースに。

同店には根強いファンが多く、ここの豆を求めてたくさんの人が足を運んでいる。

焙煎は、『cafe Bach』の焙煎技術のノウハウとデータを組み込んだ［Meister-10］を使用。芯まで火が通った、ムラのない豆を焙煎する。

おいしいコーヒーの淹れ方

同店のメインブレンドである中深煎りの［ケストナーブレンド］。佐藤さんがおいしい淹れ方を教えてくれた。

このコーヒーとの出会いは私にとって衝撃的でうれしい出会いだった。雑味がまったくなく、何杯でも飲めるのだ。

その証拠にこの日は、5杯ほどいただいたのだが胃もたれも胸焼けもすることなかった。佐藤さんの言う“正しいコーヒー”は体にやさしいコーヒーだ。コーヒーが苦手な人にもぜひ薦めたい。

豆情報

マスターにとってコーヒーとは

「コーヒーを飲むと眠れなくなる、飲み過ぎは良くないなどとよく言われていますがそれは間違っています。良質な豆を選別し適切に焙煎し新鮮なうちに抽出することで、飲むと元気になるコーヒーになります。そんな“正しいコーヒー”をこれからも徳島で伝え続けていかなければなりません」と強い眼差しで語ってくれた。


コーヒーのことならこの人に、毎日摂取するコーヒーはここのものを、と思わされるマスターとお店に出会うことができた。