2023/12/15 14:30
さあや
【連載】おいしいコーヒーの淹れ方/トーコーヒー(徳島市城東町)
この春、社会人になった私は同時にコーヒーもデビュー。コーヒーを買って飲む機会が増え、ようやく自分好みの味もわかってきた。
しかし豆の挽き方やドリップの仕方などおいしい淹れ方は無知。そこで、徳島で自家焙煎し究極の一杯を目指すスペシャリスト達にお家で楽しめる淹れ方を教わった。
マスターのこだわりを知って、コーヒーをよく知らない人もコーヒーが好きな人も、おいしいコーヒーがある生活をエンジョイしませんか?
ということで今回は『トーコーヒー』におじゃましてきた!
「とくしまから浅煎りを」
徳島市城東町に店を構えるのは、浅煎りのコーヒーがそろう『トーコーヒー』。徳島では、深煎りのコーヒーを提供する店が多い中、「とくしまから浅煎りを」をコンセプトに、常時5種類ほどの浅煎りのシングルコーヒーが飲めるお店だ。
オープンしたのは2021年6月。
徳島市内の老舗コーヒー店で出会ったふたりが浅煎りコーヒーに魅了され、夫婦ふたりで自分たちのお店をもつことに。
浅煎りコーヒーにこだわるのは、ふたりが飲みたいコーヒーという理由のほかに、コーヒーを通して生産者の思いを届けたいという願いがあるから。焙煎も、生産者がつくった豆本来の味わいや香りを届けられる浅煎りにこだわっているそう。「私たちは生産者とお客さんの仲介人で、自分たちのおいしいではなく生産者のおいしいを届けたい」と話してくれた。
そんなトーコーヒーのコーヒーを求めて20代・30代の若い世代から地元のおばあちゃんまでが足を運ぶ。
徳島では珍しい浅煎りコーヒーに興味を持ち、夢中になる人も多いという。
パッケージにはそれぞれの豆の特徴をイメージした絵が施されている。豆に詳しくない人はパッケージで選ぶのもおすすめ。
奥さんがつくるコーヒーに合う甘いスイーツも人気だ。日によってはスペシャルティーコーヒーを使った[珈琲屋のティラミス]や[プリンケーキ]、[ドーナツ]などが登場する。
焙煎は旦那さんが担当。豆がもつ本来の味わいや香りを生かすようアメリカ製の[DIEDRICH]を使用。半熱風式で味にボリュームが出るのだという。
おいしいコーヒーの淹れ方
浅煎りの[ホンジュラス]12.5g使用
香り高いトロピカルな味わいが感じられる一杯。
すっきりとしているが味わいが何層にもなって深みが感じられる。
添えらたカードには豆や生産地の情報が記されており、目の前にある一杯だけでなく、これまでの一杯のコーヒーになるまでを想像することができる。そのバックボーンも相まっておいしさ、幸福感が付加されるのだと思う。
豆情報
・コロンビア -ラス・ペルリタス-(1,050円/100g)
・コロンビア -ベト・ナルバレス-(850円/100g)
・ブラジル -マルシアーノ・トマジーニ-(1,450円/100g)など
ふたりにとってコーヒーとは
「日常に寄り添うものかな。なくてもいいけど、あったらもっと生活が豊かになると思います。自分たちが淹れるコーヒーで誰かに幸せを送ることができていたら最高ですね」と微笑む。
生産者にもお客さんにも幸せを届け続ける『トーコーヒー』。「徳島で浅煎りといえばトーコーヒーと言われるようになりたい」と奥さんは話してくれたが、その未来はそう遠くはないだろう。
トーコーヒー
- 住所/ 徳島市城東町 1-1-12
- 電話/-
- 営業時間/12:00~22:00(土・日曜、祝日は~18:00)
- 定休日/月、火 その他休業日/不定休
- 駐車場/なし(近隣の有料駐車場を使用)