2020/04/27 10:58
あわわ編集部
《まとめ》昔よく連れて行ってもらったお店は今も変わらず。徳島県民の懐かしの一品6選
幼い頃、何度も食べに連れてってもらった大好きなあの店・あの味。
郷土料理ではなくても、それはもうソウルフードと言っても過言ではないふるさとの味ですよね。
徳島で生まれ育った35歳以上の人から、「昔、よく連れて行ってもらった懐かしの店は?」と聞いて多く名の上がった店・メニューたちをお届け!
大人になった今、子どものころの思い出と一緒に味わいにいきませんか?
七ふくうどん 小松島店
できたてを1秒でも早く届けたいのです
[天ぷらうどん小]340 円
▲しっかりだしに浸して食べると、エビの風味がだしに染み渡る。
「小松島市民のソウルフードと言えばこれ」と思うほど愛されている『七ふくうどん』。お昼時を過ぎても客足が途絶えません!
お客さんの中には「ここへ通って40年は過ぎるなぁ。パン屋の時代から知っとるでよ」という猛者も。元は『七ふくパン』として創業し、同市の小学校では給食に出ていたそう。「うどん作りは先代の趣味だったんです。お客さんの要望で提供し始め、いつの間にかうどんが主流になりました」と語る三代目。
古参メニューの[天ぷらうどん]は、器の縁にぴったりフィットした天ぷらがインパクト大!
綺麗な丸型にカラッと揚がった天ぷらには小エビが入っており、割るとエビのうま味が、イリコをたっぷり使用した甘めのだしに溶け込んでいきます。毎朝仕込む手打ちうどんはもっちり食感で、だしともいい絡み具合。飾らない風貌は、これからも地元民の記憶の中に残っていくことでしょう。
《データ》
七ふくうどん 小松島店
Tel.0885-32-4065
小松島市横須町16-15
営/10:00~20:00
休/金曜
席/ 40 席
P/ 40 台
●カード不可
RESTAURANT ENGLAND(イングランド)
英国シェフに学んだごちそうランチ
[特別ランチ]3,400 円(税抜)
▲お肉はステーキかローストビーフを選ぶことができる。
創業者は現店主の祖父。戦後の混乱期、イギリス軍のシェフとともに料理人として働いた経験から、1971年に店をオープンさせました。店名も創業者の経歴に由来しています。
メニューはイギリス料理を日本人向けにアレンジしたものが多く、ステーキやローストビーフなど、当時の県民にとってはとてもぜいたくなものばかりだったそう。
ステーキは国産牛をやわらかく焼き上げており、肉のうま味をぎゅっと凝縮したグレイビーソースが絶品!肉厚なエビフライもうれしい♪
《データ》
RESTAURANT
ENGLAND(イングランド)
Tel.088-699-3639
板野郡松茂町笹木野八北開拓72-1
営 11:30 ~ 14:30(14:00LO)、
17:00 ~ 21:30(21:00LO)
休/月曜
席/ 40 席
P/ 15 台
●カード可(一部除外)
お好み焼 いか十(いかじゅう)
受け継がれる小さな店の長年愛された味
[いか天玉]700 円
▲どのメニューもテイクアウト可能です(事前の電話予約推奨)。
店主・谷口さんの母ミサヨさんが創業者で、店を始めたのは昭和42年。カウンターだけの小さな店で、新町商店街にたくさんの人が訪れていたころには、座って食べている人の後ろに人が並んで待っているほどの混雑ぶりだったそう。
新町商店街には人が減ったものの、『いか十』の前には今も列ができる日があり、その人気ぶりは変わらない。加えてもっちりとした生地や、香辛料などをブレンドした甘辛いソース、自家製の金時豆を使った[豆天玉]をはじめとしたメニューも創業当時のままです。
「まさか自分が継ぐなんて、思ってもみなかった」と話す谷口さんは、20年ほど前から手伝うようになりました。おととしミサヨさんが亡くなったあとは谷口さんが一人でカウンターに立っています。
「たくさんの人に愛していただいた味なので、変わらないことを大事にしています」と徳島の〝街の子〟に親しまれた味を守り続けています。
《データ》
お好み焼 いか十(いかじゅう)
Tel.088-622-0257
徳島市東新町1-28-1
営/ 11:30 ~ 18:00LO
休/不定休 席/ 7 席 P/なし
Instagram は「okonomiyaki_ika10」で検索
●カード不可
中国料理 王味(わんみ)
外はカリッ中はふわっとしたうわさの一品
[肉だんごの甘酢かけ]860 円(税抜)
▲できたてをはふはふしながら食べるのがウマい。
阿南市民なら「肉だんごがうまい中華料理店」で伝わるほど慣れ親しまれている店。「何か祝い事があったら『王味』へ」という常連さんもいるそうで、地元民なら一度は訪れているといっても過言ではない大衆中華料理店です。
創業して40年以上、人気メニュートップの座を走り続けるのが[肉だんごの甘酢かけ]。ごろごろと大きな肉だんごたちが所せましと皿の上に、、!
カラリと揚がっただんごは照りの美しい甘酢をまとっており、そのビジュアルはシンプルかつ威風堂々としています。ふわっとした食感だが肉と野菜のうま味がぎゅっと詰まって食べ応えは抜群。甘酢は酸味が強めでさっぱりとしているので、飽きが来ずぺろりと平らげてしまう!
「子どものころに食べた味と今の味が変わらずおいしくて、食べるとホッとする」と語るお客さんも。半端ない安定感のある味のファンは、これからも代々受け継がれていくだろう。
《データ》
中国料理 王味(わんみ)
Tel.0884-22-8500
阿南市上中町中原87-3
営/ 11:00 ~ 15:00LO、
17:00 ~ 20:30LO
休/木曜
席/ 46 席
P/ 15 台
●カード不可
札幌ラーメン どさん子 メンキョ店
名物・から揚げが胃袋をわしづかみ
[から揚定食]880 円
▲ボリュームたっぷり。少しピリッとした味付けにご飯が進む!
海部高校に通う部活帰りの生徒たちのお腹を満たして約40年の[から揚定食]。からあげのテイクアウトも頻繁にあるという。毎朝仕入れる新鮮な鶏モモ肉を手で揉みこみながら味を付け、20分ほどかけて揚げています。
黄金色の大きなからあげにかぶりつくと、ジュワーッと肉汁が広がります。油切れがいいので軽く、冷めてもサクサク。絶品と称されるのも納得!地域住民にとって、なくてはならない存在です♪
《データ》
札幌ラーメン
どさん子 メンキョ店
Tel.0884-73-0992
海部郡海陽町四方原町西2-1
営/ 11:00 ~ 14:00(13:45LO)、
16:00 ~ 18:30(18:15LO)
休/水曜
席/ 40 席
P/ 12 台
●カード不可
ティールーム チャイム
ナポリタンじゃなくてスパゲティーなんだ
[スパゲティー(サラダ付き)]650 円
▲冷めにくいように鉄板で提供するスタイルも変わらない。
43年前のオープン時から現在まで変わらず、学生やサラリーマンが好んで注文するというのが[スパゲティー]という名のナポリタン。初期からあるメニューで、当時はスパゲティーと言えばナポリタンのことだったから、名前はスパゲティーなのだとか。
2ミリほどの太めの麺を使い、玉ネギや卵など具もたっぷりでボリューム満点!少しスパイシーなトマトソースもずっと変わらず店主の手作りで、いつの時代も食べ盛りの胃袋をつかんで離しません。
《データ》
ティールーム チャイム
Tel.088-686-9018
鳴門市撫養町小桑島字前浜75
営/ 9:00 ~ 16:00
休/第2・4 木曜(祝日の場合は営業)
席/ 15 席
P/なし
●カード不可
※この記事は、2020年GEEN3月号で掲載した内容です。