2022/02/26 11:46
しょうすけ
【街ネタ】日本一泣けるコミックバンド・四星球。バンド結成20周年記念の初ベスト選曲アルバムをリリース。
法被にブリーフ姿で全国のライブハウスを巡る白い旅ガラスこと四星球。“日本一泣けるコミックバンド”である彼らが、今年結成20周年を迎えた。あわせて3月23日(水)にはベスト選曲アルバムもリリース。メンバーに結成からの20年を振り返ってもらうとともに、これからのバンド活動についてインタビューした。
あわわ/バンド結成20周年、おめでとうございます。
四星球(シンガー:北島康雄、ベース:U太、ギター:まさやん、ドラム:モリス)/ありがとうございまーす。
あわわ/鳴門教育大学の軽音楽部時代から20年ですが、これまでを振り返ってどんな思い出が記憶に残っていますか?
北島/大学生時代の記憶はすごくあるんですよ。徳島県内だけでライブやってた時は特に。その後の10年ぐらいはあのライブと、このライブはどっちが先だったっけみたいな。もちろん濃い内容のライブはいろいろやってきたんですけど。思い出が複雑になってきてるのかもしれませんね。
U太/ちょうどライブ本数が増えた時代ですね。あわわさんには本当にお世話になっていて。初めて記事にしてもらった時とか、鳴門教育大学まで今の社長さんが取材に来てくれて。新町川でのイベントの時もメンバー全員が川に飛び込んだりしても笑って許してくれたりとか。エアーギター大会も、あわわさん主催でしたよね。出たやんな?
まさやん、モリス/出ましたね。
あわわ/活動が県外に広がっても、徳島での時間を凄く濃く感じているということは、バンド活動の根底に残っているということなんでしょうね。
U太/記憶として残ってるってことは、当時のことが根付いてるんでしょうね。
あわわ/こんなバンドにしようとかコンセプトがあったと思うんですけど。
北島/あんまりないんですよね。大学4年間で『club GRINDHOUSE』、当時は『JITTERBUG』ですけど、通ってる間になんとなく形になっていったというか。最初の2年間の活動でイベント内でどんな立ち位置でとか、役割的なことはできあがっていたような気はしますね。
あわわ/20年続けられると、その当時思っていましたか?
北島/先のことを考えながらやってなかったですからね~。当時の自分に20年後やってますよって信じるかって言われると信じないかもしれないですけど。言った時のリアクションとかは面白いでしょうけどね。それぐらい先のことを考えてなかったし、1年後、半年後すらも考えてなかったです。
U太/節目節目ってあるじゃないですか。大学卒業とか、なんとなく25歳とか。その節目を迎える時には先のライブの予定が入ってるんでね。いつの頃からか、そういう生活リズムができあがっちゃってる感じですね。
あわわ/20年ってなかなか続かないじゃないですか? 解散するバンドもいる中で、20年お客さんを楽しませることをアグレッシブにやっているって凄いですよね。
北島/客観的に他のバンドが20年って聞くと「おー20年かー」ってなるんで、自分に置き換えたらそうなんですかね。いろいろあったんやろな~とか思いますよね。
あわわ/その20年の集大成的な「トップ・オブ・ザ・ワースト」というアルバムが3月23日(水)にリリースされますが、20周年で20トラック。曲のセレクトはどのように決まったんですか?
北島/「20周年なんでベストアルバムを出しましょう」とレコード会社からお話をいただいて、新曲は4曲、で僕らいつもネタトラックってのがあるんですけど「コレとコレとはやりたい」となったらなんだかんだで20トラックってのが見えてきたんですよね。入れたい曲はもっともっとあったんですけど。選曲はライブを20年やってきたバンドが出すアルバムっていうのは頭のどこかにはあったかもですね。もう一つは再録音させてもらいたいと思ってた曲も選びましたね。
あわわ/ネタトラックって、どんなふうに考えてるんですか?
北島/僕が考えてるんですが、ファーストアルバムは「何かネタ入れよ」ぐらいだったんですよ。今となってはアルバムにストーリーを持たせたり、構成するために必要なものとして考えてますね。初めはちょっと変わったことしたいと思って喋りだけ、効果音だけのトラックを挟んだりだったんですが、このネタやって次の曲のイントロきたら曲が引き立つんじゃないかとか。アルバムのコンセプトにもなったりしてますね。
あわわ/20年で四星球が進化していった部分でもあるんですね。ところでDVDのボーナス映像に代表曲の「クラーク博士と僕」のライブ映像が2005年の初ワンマンから2020年の大阪音楽堂まで9パターン、音源で2パターン収録されてるって聞いたんですが、これはどういった経緯で?
U太/レコード会社の担当の方の提案だったと思うんですけど。
まさやん/最初は2005年の初ワンマンと2020年のワンマン、最古のワンマンと最新のワンマンを収録しようってことだったんですよ。尺的に全部入らないんで、だったら「クラーク博士と僕」のいろんなパターン見せようとなって昔はどんなことやってたんかとか見比べることができたら面白いんじゃないかって。結果的に、なんも変わってないんですけどね。
あわわ/小さなライブハウスから始まって、大箱のステージになってもやってることは変わらないっていいですね。
U太/20年やってきて変わってないってことは、この先も変わらないってことがわかったので(笑)。
あわわ/でも20年前に作った曲に新しいファンも親しんでくれてるじゃないですか。フェスでも大盛り上がりする四星球の定番曲でもありますけど、歌詞の内容って結構深いですよね。
北島/19歳だったんでね~。20年前に作ってる曲に感情移入できるってことは、たぶんパンクロックってモノが普遍性をもってるんだな~とは思いますね。それといろいろな人がカバーしたり、歌ってくれているんで有り難いことですね。
あわわ/アルバムリリース後に『club GRINDHOUSE』を皮切りに、東名阪で怒涛のライブスケジュールが組まれてますが、これは意図してですか?
U太/この年齢で東名阪各々連続5DAYSは意図してですね。
北島/東京5DAYSって憧れがあったんですよね。いつかやりたいなと思ってて、それが東名阪でできるのは嬉しいですよ。いろいろなところでできたらいいんですけどね、福岡とか。20年でやり切るのもね、30年目も何かやらんとあかんからねって言われて。
あわわ/30周年はさらにハードルが上がりますね。これだけの連続ライブって過去に経験あるんですか?
U太/初めて回ったツアーでは関東5連チャンはありましたね。
北島/どっかであったような気はするけど。関東5連チャンってのは神奈川、千葉とか県を跨いでるので同じエリアで5連チャンってのは初めてかな~。セットリストを被らないようにするとか、いろいろな曲をやりたいなという楽しみはありますね。
あわわ/構成も各日で変えたりする感じですか?
北島/変えれたらいいなとは思ってますけどね。逆に同じことを5日間連続するのも大変ですし。箱もこの時期お世話になっていた場所だったり、その時に対バンしてもらったバンドだったりするんで、そういうところで構成は変えていきたいですね。
あわわ/ライブで使う小道具は大変ですね。
まさやん/まだ、まったく何も考えてないです。昨年12月に高松で4DAYSはやったんですけど、曲もネタも変えて。それは同じ場所だったんで、小道具はそのまま置かせてもらえたんですよ。地味な話ですけど、今回は箱が違うから機材と小道具を毎回上げ下ろしするという高松の時よりも大変だな~って覚悟はしてます。
U太/楽しみですけどね、どういう状態になるのか。やり終わった後に何を得て、感じるとか。対バンしてくれるバンドも日々違うんで。20周年おめでとうってことも言ってもらえるだろうし、その刺激を受けて毎日乗り切っていけたらいいなと思いますね。
あわわ/ありがとうございます。最後に徳島の四星球ファンにそれぞれから一言お願いします。
U太/姫路市出身なんですけど大学でバンドを組んで、徳島での生活が年齢の半分を越えたんですよね。知り合いも増えたし。昔は良くライブに来てくれてたけど今は来れない人もいるんですけど。日常的にその人がやってる店に行ったり。そういう関係性で繋がってるっていうのは徳島だけなんで。タバコ屋のおばちゃんもそうだし、ご飯食べに行く店もそうだし。知ってくれてる、応援してくれてるってのが徳島にいると、めちゃくちゃ分かるでんで。バンド活動やっているうちは、末永く応援よろしくお願いします。
まさやん/僕も姫路市出身なんですけど。ビックリしたのがバンド活動やってたら、あわわさんだったり、徳島新聞さんだったり、雑誌に載るって経験が初めてだったんですよ。それがめちゃくちゃ嬉しくて。当時、5冊ぐらい買って親に送ったりしたんですよ。たぶん地元にいたら経験できないことを徳島でさせてもらったのが凄く大きいです。バンドを20年続ける原動力になってますんで「いつもお世話になってます、有難うございます」って感じです。ここ数年、徳島であんまりライブもできてないんで20年目は徳島の皆さんにも喜んでもらえるような活動をしたいですね。これからもよろしくお願いします。
モリス/僕は途中加入で15年目だし、香川県在住なんですよ。徳島に住んでないんですけど、徳島のことも好きですし。20周年も嬉しいです。変な奴が1人紛れていると思わず、徳島県のバンドのメンバーだという自負もありますんで、変わらず応援してもらえたら嬉しいなと思っております。
北島/僕らがバンド始めた頃と比べて、ちょっと自分らの責任かなと思ってるんですけど。徳島でバンドが減っていて。あんまり後輩を可愛がるってことしてこなかったなと。何か僕らで続いていたシーンを終わらせてしまったなって後悔もあるので。あわわを見てる音楽に興味ある方がいましたら、バンド組んでライブハウスに出演してもらいたいですね。ぜひ、あわわさんにもバンド応援してもらえたら有り難いです。今はなかなかライブハウスに足を運べないという人も、来れるようになったらぜひ来てもらえたら嬉しいです。
あわわ/ありがとうございました。
結成20周年記念初のベスト選曲アルバム
「トップ・オブ・ザ・ワースト」
3月23日(水)リリース
●限定盤[CD+DVD]3,960円
●ビクターオンライン限定盤[CD+DVD+BONUS CD]4,444円
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※撮影時のみマスクを外しています。